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碁盤斬り (2024):映画短評

碁盤斬り (2024)

2024年5月17日公開 129分

碁盤斬り
(C) 2024「碁盤斬り」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

くれい響

「任侠ヘルパー」に通じる草彅剛のダンディズム

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

あの「任侠ヘルパー」の翼彦一にも通じるダンディズムを感じさせる草彅剛演じる浪人の雄姿に痺れつつ、物語の発端となる“碁敵”を演じる國村隼から遊郭の女将を演じる小泉今日子に至るまで、キャスティングの巧さに圧倒される。初の時代劇となった白石和彌監督も、相変わらず職人として仕事をこなしており、香取慎吾を主演に迎えた『凪待ち』に続き、“新しい地図”という上質素材を生かした秀作に仕上げている。ただ、例によって監督の生真面目さが裏目に出たか、古典落語をモチーフにしながら、終始シリアスな重厚感に包まれており、ラストも含め、粋な作品にならなかったのは惜しまれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

草彅剛と時代劇の相性の良さ

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

草彅剛という俳優と時代劇との相性の良さを感じる一本でした。これからもコンスタントに出演して欲しいところです。白石和彌監督としても初めての時代劇になるのですが、この監督はどのジャンルも巧くやってくれますね。囲碁という静かな存在をとても躍動的な映像にしているのは流石です。出演陣も白石組の常連から、新規組までも効果的でした。中にはあまり時代劇のイメージのない人もいましたが、見事に馴染んでいましたね。殺陣のシーンは演じ手の運動神経の良さが素直に反映されていました。復讐劇ではあるものの淡々とした部分もあって逆に新鮮でした。

この短評にはネタバレを含んでいます
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