村松 健太郎

村松 健太郎

略歴: 脳梗塞で死にかけ、今は杖片手に早めの余生。一応映画文筆屋。Web中心に村松健太郎の名前で書いてます。どうぞごひいきに。

近況: お一人でも映画館に行こうという気持ちになっていただけるように精一杯やらせていただきます。

サイト: https://www.instagram.com/kentaroumuramatsu_osonerampo/?hl=ja

村松 健太郎 さんの映画短評

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  • 帰ってきた あぶない刑事
    もはやファンタジー
    ★★★★★

    前作で定年退職して、しかもそれからも数年が経ちどうやっても”刑事”になれないタカとユージですが、横浜に還ってきて、見事に”あぶない刑事”が復活です。あるロジックで成り立つのですが、もはやファンタジーと言ってもいい展開です。なのにそれが許されてしまうのは偏に舘ひろしと柴田恭兵という二人の俳優が起こし続ける化学反応のおかげと言えるでしょう。こんな二人は寡聞にして他に知りません。延々と壊れ続ける浅野温子も凄いですし、二人の前だといつまでも半人前感を出せる仲村トオルも凄いです。とにかく楽しんだ者勝ちの映画でした。

  • 関心領域
    描かないことで描き出すこと
    ★★★★

    これまたすごい映画が出てきたものです。本当にあることを全く描かないんです。なのに、ものすごく訴えかけてくる構造になっていて、驚かされました。へたなホラー映画よりはるかに恐怖感が伝わってきます。ジョナサン・クレイザー監督の異能ぶりが遺憾なく発揮されています。そして何と言っても本作の見どころ(=聴き所)が”音”。アカデミー賞の音響賞を受賞したのも納得です。できるだけ音の良い劇場でご覧ください。そしてこの邦題を決めたセンス最高です。

  • ボブ・マーリー:ONE LOVE
    タイトに締めて効果的にメッセージが・・・
    ★★★★

    レゲエの神様ボブ・マーリーの本格的なものとしては初めてとなる偉人伝映画。ボブ・マーリーの家族公認ということで音楽面や内幕の部分などかなり突っ込んだシーンもあって、流石は公式作品だなと言ったところでしょう。また、描く部分と描かない部分をはっきりと分けたことで107分というタイトなつくりになって、非常にしまった映画になりました。結果としてとても映画が伝えたいメッセージが際立った印象があります。

  • 碁盤斬り
    草彅剛と時代劇の相性の良さ
    ★★★★

    草彅剛という俳優と時代劇との相性の良さを感じる一本でした。これからもコンスタントに出演して欲しいところです。白石和彌監督としても初めての時代劇になるのですが、この監督はどのジャンルも巧くやってくれますね。囲碁という静かな存在をとても躍動的な映像にしているのは流石です。出演陣も白石組の常連から、新規組までも効果的でした。中にはあまり時代劇のイメージのない人もいましたが、見事に馴染んでいましたね。殺陣のシーンは演じ手の運動神経の良さが素直に反映されていました。復讐劇ではあるものの淡々とした部分もあって逆に新鮮でした。

  • ミッシング
    感情の天秤
    ★★★★

    突然、娘が失踪した夫婦とそれに関わる人々の物語。もともとは『空白』からアイデアを派生させたものとのことですが、結果としては別物に仕上がりました。これまでどちらかというと役柄に乗っかてきた印象のあった石原さとみですが、今回は役柄に没入する感じで、とても新鮮であり、さらに彼女の実力を再認識するものでした。中村倫也演じるマスコミ側の視点が入っていて映画が多角的、立体的になった感があります。終盤にそれまでの感情のバランスをガラッと変えるシーンあります。それまで一方通行気味だった感情の天秤が逆転した巧い演出でした。

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