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ホアキン・フェニックスはドタキャン!も…出演作『ザ・マスター』はベネチア映画祭に続いて絶賛の嵐!

第37回トロント国際映画祭

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レッドカーペットには登場し、笑顔を見せたホアキン・フェニックス
レッドカーペットには登場し、笑顔を見せたホアキン・フェニックス - photo:Jeff Vespa

 第69回ベネチア国際映画祭において、本来だったら金獅子賞をはじめ監督賞、俳優賞と賞を独占するはずだった映画『ザ・マスター(原題) / The Master』。「作品には賞は一つだけ」という受賞規定により金獅子賞を逃したものの、第37回トロント国際映画祭においても、引き続き作品の評価は高く、アカデミー賞ノミネートも間違いないといわれている。

 大注目の記者会見は開始時間が30分遅れることに。配給会社ワインスタインの創設者で、有名プロデューサーでもあるハーヴェイ・ワインスタイン自ら登場し、「ホアキン・フェニックスとポール・トーマス・アンダーソンが交通渋滞のため遅れていて申し訳ありません。間もなく到着します」と説明したほどだ。その後アンダーソン監督は登場したが、結局ホアキンが会見に現れることはなかった。ホアキンはベネチア映画祭においても、一つの質問にしか答えず、禁煙の会場で堂々と一服するなどの奇行を見せていた。

 そんなホアキンについてアンダーソン監督は、「ホアキンの行動はまったく予期できない」とコメント。何度となくラブコールを送っていたそうだが、「なかなかイエスと言ってくれなくて、この作品でようやくやってくれると言ってくれた」とホアキンが本作へ出演することになった経緯を明かした。

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 奇行が目立つホアキンだが、彼の演技力が天才的であるという評価はトロント映画祭においても変わらず、現時点でオスカー候補の筆頭に上がっている。映画の中においてもまさに「予期できない」狂気を体現し、キャリア最高の演技を披露しているといっても過言ではない。

 ちなみに、本作での演技が高く評価されている共演のフィリップ・シーモア・ホフマンもトロント映画祭に参加する予定だったが、ベネチア映画祭で賞を受賞したため、とんぼ返りでベネチアへ戻り『ザ・マスター』の代表として授賞式に出席した。(取材・文:中村明美)

映画『ザ・マスター(原題) / The Master』は2013年3月TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
第37回トロント国際映画祭は9月16日まで開催

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