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賀来賢人、全編iPhone 15 Proで撮影に「ここまでとは思ってなかった」

(左から、三池崇史監督、加藤小夏、賀来賢人、小澤征悦。)
(左から、三池崇史監督、加藤小夏、賀来賢人、小澤征悦。)

 俳優の賀来賢人が6日、新宿のLUMINE 0<ルミネゼロ>で行われたショートフィルム 「ミッドナイト」プレミア試写会に来場、全編 iPhone 15 Pro で撮影された本編映像に「すごい!」と驚きを隠せない様子だった。この日は主演の賀来のほかに、加藤小夏小澤征悦三池崇史監督が来場した。

【画像】ショートフィルム 「ミッドナイト」プレミア試写会の様子

 Appleが企画した本作は、iPhoneのみを使って写真や映像を撮影するキャンペーン企画「iPhone で撮影 - Shot on iPhone」の一環として、全編 iPhone 15 Pro で撮影されたショートフィルム。マンガの神様と称された手塚治虫さんの隠れた名作「ミッドナイト」を初の実写化した作品となる。物語の舞台は夜の東京。もぐりのタクシードライバー「ミッドナイト」は、若い女性トラック運転手「カエデ」がとある事情で命を狙われていることを知り、「第5の車輪」を持つ改造タクシーで彼女の逃亡に手を貸す。ネオン煌く東京で繰り広げられる一夜限りのカーチェイスを描き出す19分の作品となる。

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 なお本作で使用されているiPhoneの機能は、ルックを映画的にするとともに、撮影後にフォーカスを調整できる「シネマティックモード」、カエデが走るエモーショナルなシーンを手ぶれなしに、なめらかにきっちりととらえた「アクションモード」、暗闇の中で暗躍する敵の拠点地のシーンや、夜の撮影などもしっかりととらえた「暗い場所での撮影」、ミッドナイトのダイナミックなズームアップシーンなどで使用された「5倍光学ズーム」、さらに本作のポストプロダクションで、「第5の車輪」を備えたミッドナイトの特殊なタクシーの3Dモデルベースの制作に使用した「LiDARスキャナ」など。iPhoneでしか実現できない数々の映像を堪能することができる。

 観客と一緒になって本編を鑑賞したキャスト陣は、この日の試写会ではじめて本編映像を鑑賞したとのことで、「すごい!」と驚きを隠せない様子。三池監督も今回の企画について「無茶なことを考える人がいるなと思いました。でも普段から日常的にiPhoneを使っていますし、われわれもロケハンに行ってもiPhoneで撮ったりもしていますし、iPhoneに支えられて撮影を行っています。今回、技術的な点で何ができるのか検証をしてもらったのですが、想像以上にいい感じでしたね。自分のこびりついた概念が崩れていきました」と手応えを感じている様子。さらに今回、手塚作品を手掛けることになり、「個人的なことですが、20歳で助監督になったのですが、はじめての撮影現場が加山雄三さんの『ブラック・ジャック』でした。あれからあっという間に月日が過ぎて、今年で43年。自分が手塚先生の連載作品を、しかもiPhoneでの撮影ということで、個人的にも気持ちが乗りました」と感慨深い様子を見せた。

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 また主人公のタクシー運転手ミッドナイト役の賀来も「基本的にいただいた作品のオファーを決める要素にはワクワクを大事にしています。今回はAppleさんの企画で、iPhoneで撮影、三池さんが監督で、手塚治虫さんの原作という、4つのワクワクがてんこ盛りすぎて、即『やりたい』と言ったのを覚えています。それくらいチャレンジングな作品だったし、何より完成した作品を観て参加して良かったなと思いました。手塚さんのスピリッツに三池さんのエッセンスが足された作品で、すごく興奮しています」と語った。

 そんなiPhoneでの撮影について三池監督も「無茶な撮影をしているのに壊れないのがすごい。ドローンに乗っけて飛ばすと、普通はデジタルだからノイズが乗ったりもするんですけど、むしろスムーズすぎて、後で振動を足したりしたぐらい。お借りしたiPhoneも一台も壊れること無く、すべてお返しすることができました」と感心した様子。さらに賀来が「めちゃめちゃ興奮しました。これは言い方に語弊があるかもしれないですが、ここまでのクオリティーは考えていなかったですし、そもそもiPhoneで映画が撮れるなんて考えていなかったんで、いよいよここまで来たんだなと思いました」と続けると、小澤も「全編を通してスピード感と緊張感がありますし、これをiPhoneで撮っているなんて信じられない。三池さんっていつも絵コンテを描いているんですけど、今回は絵コンテだけでもスピード感があって。これはiPhoneプラス三池さんということで、すばらしい映像になったんだなと思いました」と付け加えた。

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 そんなiPhoneの可能性について「われわれが普段使っているプロ用の機材とは違う、iPhoneにしかない機能もある。今後は使い方を問われるようになる。しかも魅力的なのは、iPhoneを持っている方なら、その気になればすぐに撮影ができるということ」と三池監督が語ると、賀来も「子どもを撮る時にシネマティックモードにするとドキュメンタリー映画になるんですよ。僕レベルでもけっこういい感じの画が撮れるのでオススメです」と呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

ショートフィルム「ミッドナイト」は Apple Japan YouTube ほかにて配信中

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