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池松壮亮、知らない人の毛を食べさせられ…『君が君で君だ』衝撃の撮影秘話

池松壮亮&キム・コッピ
池松壮亮&キム・コッピ

 俳優の池松壮亮が7日、都内で行われた映画『君が君で君だ』の初日舞台あいさつに登壇し、屈辱を味わったという撮影エピソードを明かした。この日は、韓国人女優のキム・コッピ満島真之介松居大悟監督も来場した。

【画像】劇中ではブラピに成り切った満島真之介

 本作は、恋した女性の好きな人物に成り切り、10年にわたって彼女を見守ってきた男たちの愛の結末を描く異色純愛ドラマ。池松がロックシンガー尾崎豊、満島がハリウッド俳優ブラッド・ピット大倉孝二坂本龍馬に成り切り、キムがヒロインを演じている。

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 撮影時の苦労を尋ねられた池松は「コッピさんが切った髪の毛を食べるシーン」を挙げると、「(コッピさんが)韓国から来て2週間を共にして、同志のような共犯者のような大切な存在になったんです。劇中では愛する人という設定なので、コッピさんの髪の毛なら食べていいだろうと思って現場に行ったら、知らない人の人毛を食べさせられた」と苦々しい裏話を告白。

 本番前の人毛の状態について「夏の暑い古いアパートの床に落ちていて、2時間くらい、スタッフのおじさんたちがペタペタ踏むんですよ」と説明すると、「食べる時に足の裏の臭いがするんですね。屈辱でしたね」とぽつり。「帰ってやろうかな……と思ったんですけど、僕はわりと真面目な俳優なので一生懸命食べていたら、助監督が『もう、おかわりありません』と(僕が)“すごく食べたい人”みたいに言われて屈辱でした」と重ねて、会場の笑いをさらった。

 実は、満島も池松と一緒にその人毛を食べており、「今、聞いていても汗をかくくらい(つらかった)」と打ち明けると、「監督はあのシーンを観て、どうなんですか?」と質問。すると松居監督は「すごく普遍的だなと思いながら観ていました、神話を撮っている気持ち」と独特な感性をのぞかせて、満島らを笑わせていた。

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 そんな男性陣のやり取りを楽しそうに見ていたキムは、通訳に助けられながら「現場で本当によくしてくれました。すごく情が湧きました。いつかまたご一緒したいです」と心を込めてコメント。その言葉を受けて、池松は「必死に泣こうとしたんですけどダメでした。俳優としてまだまだなと思っています」と冗談を言いながら、慣れない日本での撮影や生活を心配していたにもかかわらず、「打ち上げの時にコッピさんが一番号泣していて、『帰りたくない』と言ってくれた」と報告。「世界的に素晴らしい女優さんなので、一緒に映画を作れて、松居さんの現場でやれて、すごく光栄でした」と充実した表情を見せた。(取材:錦怜那)

映画『君が君で君だ』は公開中

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