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アカデミー賞主演女優賞は実力派ぞろい!本命はリリー・グラッドストーン!?

第96回アカデミー賞

 昨年吹き荒れた“エブエブ旋風”ほどの勢いはないけれど、今年の主演女優賞も実力派ぞろい。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で主人公の妻を演じたリリー・グラッドストーンが最有力候補と評されているが、体を張った難役に挑んだエマ・ストーンの捨て身の演技も素晴らしい。これが5度目のオスカー候補になる超ベテランのアネット・ベニングにもチャンスがあるかもしれない。複雑な感情表現が得意なキャリー・マリガンに、夫が不審な転落死をしたことで起訴されたベストセラー作家を熱演したドイツのザンドラ・ヒュラーら欧州勢も参戦し、賞レースはさらにヒートアップする。(文・平野敦子)

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アネット・ベニング 『ナイアド ~その決意は海を越える~』

アネット・ベニング
Netflix映画『ナイアド ~その決意は海を越える~』独占配信中

 サンフランシスコ州立大学で演技を学び、名門アメリカン・コンサヴァトリー劇団に入団。その後、ニューヨークに移り、ブロードウェイの舞台やテレビ映画などに出演。『大混乱』でスクリーンデビューを飾り、『グリフターズ/詐欺師たち』で初のアカデミー助演女優賞にノミネートされる。以降、『バグジー』『心の旅』や『真実の瞬間(とき)』に出演し、『アメリカン・ビューティー』『華麗なる恋の舞台で』『キッズ・オールライト』で3度アカデミー主演女優賞ノミネートを果たす。実在のマラソンスイマー、ダイアナ・ナイアドの60代での新たな挑戦を本気度MAXで演じた、未だオスカー無冠のベテラン女優が、本作での受賞に女優生命を賭ける。

アネット・ベニング
1958年5月29日生まれ
アメリカ・カンザス州出身
主な出演作
『キッズ・オールライト』(2010)
『華麗なる恋の舞台で』(2004)
『アメリカン・ビューティー』(1999)
『グリフターズ/詐欺師たち』(1990)

リリー・グラッドストーン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

リリー・グラッドストーン
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 ネイティブ・アメリカンにルーツを持ち、モンタナ州にあるブラックフィート居留地で育つ。ベニチオ・デル・トロマチュー・アマルリックが共演した『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』でスクリーンデビュー。その後、ケリー・ライカート監督の『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』でブレイクし、『バスターの壊れた心』や『ファースト・カウ』などに出演する。マーティン・スコセッシ監督が手掛けた本作で大役をつかむと同時に、オスカー初ノミネート! 新進女優が賞レースで大物女優たちと火花を散らす。

リリー・グラッドストーン
1986年8月2日生まれ
アメリカ・モンタナ州出身
主な出演作
『ファースト・カウ』(2019)
『バスターの壊れた心』(2016)
『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(2016)
『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』(2013)

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ザンドラ・ヒュラー 『落下の解剖学』

ザンドラ・ヒュラー
(C) 2023 L.F.P. - Les Films Pelleas / Les Films de Pierre / France 2 Cinema / Auvergne-Rhone-Alpes Cinema

 ドイツ・ベルリンのエルンスト・ブッシュ演劇芸術アカデミーで演劇を学び、舞台女優としてドイツ各地の舞台に立ち、その演技力を高く評価される。『レクイエム~ミカエラの肖像』で映画初主演を務め、第56回ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞。その後もドイツ映画で演技派としてのキャリアを着実に積む。アカデミー賞外国語映画賞の候補作となった『ありがとう、トニ・エルドマン』でその名を国外でも広く知られるように。第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサスペンスで、ドイツを代表する演技派女優がアカデミー賞に勝負を挑む。

ザンドラ・ヒュラー
1978年4月30日生まれ
ドイツ・テューリンゲン州出身
主な出演作
関心領域』(2023)
アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(2021)
希望の灯り』(2018)
『ありがとう、トニ・エルドマン』(2016)

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キャリー・マリガン 『マエストロ:その音楽と愛と』

キャリー・マリガン
Netflix映画『マエストロ:その音楽と愛と』独占配信中

 幼いころより演劇に興味を持ち、キーラ・ナイトレイ主演の『プライドと偏見』で映画デビュー。「かもめ」でブロードウェイデビューを果たし、主演映画『17歳の肖像』のヒロイン役でブレイク。同作でアカデミー賞主演女優賞候補になり、『わたしを離さないで』『未来を花束にして』『ワイルドライフ』などでさまざまな役に挑む。あふれる女優魂で、とことん役になりきり新境地を開拓した『プロミシング・ヤング・ウーマン』で、再びアカデミー賞主演女優賞候補に。芝居一筋の演技派女優が、3度目のノミネートにして初オスカーなるか!?

キャリー・マリガン
1985年5月28日生まれ
イギリス・ロンドン出身
主な出演作
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』 (2022)
『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)
『ワイルドライフ』 (2018)
『17歳の肖像』 (2009)

エマ・ストーン 『哀れなるものたち』

エマ・ストーン
(C) 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 10代でロサンゼルスに移住し、2007年に『スーパーバッド 童貞ウォーズ』でスクリーンデビュー。『アメイジング・スパイダーマン』のヒロイン役で注目され、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で初のアカデミー賞助演女優賞候補に。『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を手にし、ヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』で助演女優賞に再度ノミネートされた実力派。ランティモス監督の秘蔵っ子が鬼才監督と再び組み、「肉体は大人、精神は赤ん坊」という難役を文字通り体を張って演じ切り、2度目のオスカーを手にする可能性も大だ。

エマ・ストーン
1988年11月6日生まれ
アメリカ・アリゾナ州出身
主な出演作
クルエラ』(2021)
『女王陛下のお気に入り』(2018)
『ラ・ラ・ランド』(2016)
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)

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