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シネマトゥデイスタッフが選ぶ2019年の1本

 今年も残すところあとわずか! 2019年もさまざまな映画が公開されてきました。そんな作品のなかで、シネマトゥデイスタッフが個人的に「今年のベスト1」だと思う作品を選出。なぜその作品なのか、選んだ理由と共に作品を紹介しちゃいます!

『イエスタデイ』 編集部:市川遥

(C) Universal Pictures

 リチャード・カーティス信者にはたまらない一作。メインで描いているのは「ビートルズ」と言うよりも「愛する人との平凡な暮らしを大切にしなよ」というメッセージなのだが、エンドロールで最初の一音が聴こえた瞬間、「ビートルズの居る世界って素晴らしい!!!!」と心の底から思って号泣させられたのでやっぱりカーティスは天才。彼の脚本を立てることに徹したダニー・ボイルの監督ぶりにもいい意味で驚いた。

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『ジョーカー』 編集部:入倉功一

(C) Warner Bros. / Photofes / ゲッティ イメージズ

 絶望的に腐敗した世界で悪のカリスマ・ジョーカーとなっていく主人公アーサーに共感してしまうのは、エリートが富を独占し、弱者を排除するゴッサムシティの姿が、我々の社会と何ら変わりないと感じるからではないか。“平凡な暮らし”へのハードルが上がりすぎた現代社会に痛烈なメッセージを投げかける、まさに今年を代表する一本。

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『見えない目撃者』 編集部:吉田唯

『見えない目撃者』2020年2月5日DVD発売 4,700円+税 発売元:東映ビデオ 販売元:東映

 今年このまま埋もれさせておくにはもったいない! 韓国映画『ブラインド』のリメイクでありながらも、オリジナル要素をしっかりと盛り込み、128分間ひたすら緊張感が膨らみ続ける正統派サスペンス。盲目の主人公を演じた吉岡里帆の研ぎ澄まされた芝居はもちろん、レイティング対象となるグロ描写も妥協せず、全編で恐怖を徹底的に描き切った森淳一監督にも拍手を送りたい。終盤の大倉孝二の壮絶シーンは個人的今年のインパクト賞!

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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 編集部:石井百合子

(C) Columbia Pictures / Photofes / ゲッティ イメージズ

 メソメソする落ち目のスター役のディカプリオと、寡黙で男らしいスタントマン役のブラピ。まるで恋人同士のような2人の掛け合いが最高。『パルプ・フィクション』のジョン・トラヴォルタ、『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツなど、スターを適材適所に配置して最大限に魅力を引き出すクエンティン・タランティーノ監督の手腕がさえまくる快作。シャロン・テートを巡るぶっ飛びのエンディングもタランティーノならでは。

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『男はつらいよ お帰り 寅さん』 編集部:海江田宗

(C) 2019 松竹株式会社

 シリーズの集大成として名シーンの数々が登場し、日本人ならではの優しさ、おかしさ、美しさを感じる。元々のファンはもちろん、『男はつらいよ』を観たことがない人にも響く構成もお見事。二枚目じゃないし、アクションはないし、お金持ちでもない寅さんのかっこよさ、今こそ……。

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『空の青さを知る人よ』 編集部:小山美咲

(C) 2019 SORAAO PROJECT

 日常に忙殺されるなかで、ふと立ち止まって自分を顧みることができるようなストーリー。キャラクターの表情、言葉選びから心の機微がじんわり伝わり、1シーン1シーンが痛いほど胸に響いて冒頭から涙が止まらなかった……! 何より、アニメ声優初挑戦にしてあまりにも上手い吉沢亮の1人2役に大拍手!

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『アラジン』 編集部:中山雄一朗

(C) Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofes / ゲッティ イメージズ

 これぞまさに実写化の成功例! 子供のころに何度も何度も観たアニメーション版の良さはそのままに、時代にそぐわない部分は見事、現代風にアップデート。公開前は心配で仕方なかった“青いウィル・スミス”もまったく違和感なくハマリ役で、実写だからこその面白さが詰まっていた。ジャスミンが歌う新曲「スピーチレス~心の声」はディズニー史に残る新たな名曲。

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『ガリーボーイ』 編集部:梅山富美子

映画『ガリーボーイ』より

 実話を基にした本作は、まるでインド版『8 Mile』。スラム街生まれの主人公ムラドが、怒りと苦しみをラップに昇華させるシーンは鳥肌モノで、言葉の壁を越えて心に訴えかけるものがある。MC シェールとの友情や、強烈ヒロイン・サフィナを熱く丁寧に描いた女性監督、ゾーヤー・アクタルに惜しみない拍手を送りたい。

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『スパイダーマン:スパイダーバース』 編集部:倉本拓弥

(C) Sony Pictures Releasing / Photofes / ゲッティ イメージズ

 別次元のスパイダーマンたちが、同じ画面に並ぶことだけでも奇跡。原作コミックへのオマージュ、胸熱なストーリー、革新的なアニメーション表現なども一級品で、「これぞアメコミ映画!」と言える一本。スパイダーマンを知らない人でも、ヒーローの道を歩んでいく少年の成長譚を存分に堪能できる。今年のベストワンはもちろん、歴代ベストワンの『スパイダーマン』映画として申し分ない作品だ!

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『イエスタデイ』 編集長:下村麻美

(C) Universal Pictures

 ジョン・レノンが急逝した時は多感な高校生で、初めて味わった得体の知れない喪失感に繰り返し「イマジン」を聴いた。『イエスタデイ』はその時の喪失感を埋める映画。作品として評価するとアラが多く完成度が高いワケでもないがそれがこの映画の個性。そのダサさが感情に訴えてくるダニー・ボイルの映像マジックもこの映画を愛すべき理由の一つ。

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