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『先生! 、、、好きになってもいいですか?』生田斗真&広瀬すず インタビュー

恋愛ってこんなに痛いんだ、苦しいんだ!

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高校デビュー』『俺物語!!』と実写映画化の続く河原和音による漫画を、生田斗真主演で実写映画化した『先生! 、、、好きになってもいいですか?』。ヒロインは生田とは初共演の広瀬すず。『僕等がいた』シリーズで生田とタッグを組んだ三木孝浩監督がメガホンを取った本作が描くのは、高校生の響(広瀬)とその初恋相手・伊藤先生(生田)の恋模様。演じた二人が、この映画に込めた思いとは?

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■第一印象は“ド派手なシャツに金髪”と“人見知り”!?

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Q:お互いの第一印象から教えてください。

生田斗真(以下、生田):最初に会ったとき、お互いに別の映画を撮影していたんです。(広瀬は)チアダンスをやっていて、僕は金髪で潜入捜査をしてた(笑)。

広瀬すず(以下、広瀬):そうですね、金髪でした(笑)。

生田:それでド派手なシャツを着て、「じゃあ、次の現場ではお願いします」みたいな感じで。そのあとに舞台を観に来てくれたのですが、そこで僕はヴァンパイアの役をやっていて……もうどんな人なのかさっぱりわかんない! みたいな(笑)。

広瀬:私はずっと作品に入っていなかったので、人との話し方を忘れてしまっていたんです。もちろん家に帰れば家族としゃべりますが……そもそも共演者の方と話すのが苦手なんです。誰に対してもフレンドリーに接することができるタイプではなく、どこかで照れが入ってしまって。このままではとてもラブストーリーなんて演じられないと思い、クランクインするまでにはなんとかしようと、ワ~! と心を開いたんです。だから最初はちょっと、がんばってました(笑)。劇中の響は友達と話しているときも常に伊藤先生を意識していて、どこかで先生のことを思っている。そうした響を演じるのに、このくらい人見知りな感じがいいのかな、とも思っていました。

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■撮影現場では常にお互いの存在を意識していた

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Q:何を考えているのかわからない伊藤先生と、そんな先生に素直に思いをぶつける響。役柄をどのように捉え、何を大切にして演じたのでしょうか?

生田:う~ん……僕自身もふだん、昔のほうが人に対して素直に言いたいことを言えていたな、と思うときがあります。でも響は「人に迷惑がかかる」とか「相手が先生だから」なんて関係なく、「本当に好きな人を好きでいたい」という気持ちで相手にまっすぐぶつかり、それによって伊藤先生が動かされていく。この物語はそういう構図です。だからやっぱり現場でもカメラ前でも、すずちゃんに向けてアンテナを張っていました。お互いに何を感じて何を受け取り、何を返していくか? そういう部分が大切だと思ったんです。

広瀬:確かに私が生田さんを見ていないときに、見てくださっていたのに気づくことがありました。ラブストーリーは相手のことを好きにならないと絶対にできないだろうと思っていたし、実際にやってみて改めてそう思いました。だから現場でも“先生”の存在をまず意識していたし、監督や生田さんに助けてもらっていました。響って自分で自分の行動がわかっていないというか、思うままに体が勝手に動いてしまう。意外と行動力もある子で、常に先生のことを思って落ち着いていられない、鼓動が高鳴る感じを大切にしようと思っていました。

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■ただの胸キュン映画じゃない!

Q:完成した映画を観たご感想は?

生田:胸キュンなラブストーリーだと思われがちでしょうが、僕自身「恋愛ってこんなに痛いんだ、苦しいんだ!」と改めて感じた作品でした。人を好きになるって楽しいし前向きになれるけど、同時に痛みや苦しみがやってくる。それを含めて恋愛なんだって。それからすずちゃんはもちろん、竜星涼森川葵の3人組がかわいくて! ずっと見ていられると思いました(笑)。学生時代ってこんな感じだったよな、小さいことが彼ら彼女らにとっては大事件で、そこだけがひとつの世界だったなと思い出していましたね。

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Q:生田さんが前回、三木監督とご一緒された『僕等がいた』では「自分もあっち側だったのに」という感慨は?

生田:いやあの(笑)、顔合わせのときに長机がコの字に置かれていたんです。それで僕がいるこっち側には比嘉愛未ちゃんと中村倫也がいて、反対側にはすずちゃんと竜星と森川がいて、向こうはわちゃわちゃ話してるの。

広瀬:こっちの二人(竜星と森川)は共演したことがあったんです。

生田:そのせいもあるのかもしれないけど、二つの列の間に明らかな違いがあって。こっち側の二人と「この川を渡ったね……」と話した記憶があります。

広瀬:(笑)。私もこの映画にはきゅんきゅんでキラキラ! なイメージがあったのですが、映画を観て考えさせられました。以前ある方から「恋愛はしたほうがいいよ。人を一番狂わせるのは絶対に恋愛だから」と笑いながら言われたことがあったんです。そのときは「そうなんだ……」と思っていたのですが、狂うというのではなくても、こういうことなのかなと思って。うれしかったり、例えば「テストをがんばろう!」と思う原動力になったり、一方で心が痛かったり、自分をコントロールできなくなったりする。恋愛の力って本当にすごいなと思って。完成した映画を観て、そうしたことを重く感じました。

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■生田は神様みたいな人!?

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Q:お互いの役柄で一番キュンときた仕草は?

生田:いやもう冒頭の入学式のシーンからかわいかったから、一番と言われると難しいなあ。撮影現場を見ていたからかもしれないけど、響が雨に濡れているシーンとか。伊藤への思いを必死にぶつけようと雨の中で叫ぶ姿が、とても寒い時期でもあって、迷子の子犬ちゃんみたいになっていて。心の中で、がんばれ! と思っていました。

広瀬:やさしいんです。あったかいスープを作ったり、タオルを持ってきてくださって。神様みたいだな、と思っていました。

生田:粉をお湯でとくやつですけど(笑)。

広瀬:私はずっと言っているのですが、最後のほうで伊藤先生が車の前に立っているところです。ちょっと車に寄りかかっていて、歩き出す姿が本当にカッコよくて。

生田:マニアック(笑)。

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Q:伊藤先生が響に居残りで数学を教え、コツコツと頭に手をやるシーンでは、試写会場にいた女子高生の間から悲鳴が上がっていました。

生田:へ~、そうなんだ。

広瀬:すごくわかります(笑)。

生田:この役を演じる上で、照れ臭いみたいな気持ちにはフタをしていたところがあるかも。恋愛をしているときは盲目になるものだし、余計なことを考えたくなくて。原作の漫画でもおそらくカッコいいというシーンでも、カッコ……つけてるわけじゃないよ僕は! という感じで、考えないようにしていました。それから伊藤の手の大きさは先生と生徒、二人は住む世界が違うということを象徴するものでもあるので、監督もスタッフも印象的に見えるようにしていた気がします。

広瀬:そうですね。怖い思いをした響が先生に抱きしめられ、その手を感じるというシーンも、襲われた怖さがありながらも、先生に触れられた手の大きさを感じることのほうが大きくなっているんです。あ、先生の手だ……って。

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■取材後記

生田と広瀬、役柄同様に程よい距離感をかもし出す二人。初共演となるが、先輩の生田が自然にリラックスした空気をつくるなか、安心してそこにいて、静かに受け答えする広瀬。口に出さずとも、確かな信頼関係が伝わる。社会的責任のある大人として教師として、生徒の思いをそのまま受け取るわけにはいかない伊藤先生と、先生が好き、その思いをごまかしたくない! と曇りない瞳で突き進む響。傷ついて泣いて笑って、でもこの上なく幸せ。お芝居であっても、そんな激しい恋愛を味わった二人だからこその絆に見えた。(取材・文:浅見祥子)

(C) 河原和音/集英社 (C) 2017 映画「先生!」製作委員会

映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』は10月28日より全国公開

映画オフィシャルサイトはこちら

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