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キアヌ・リーヴス、射撃チャンピオンにも弟子入り!『ジョン・ウィック』続編のため5か月特訓

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『ジョン・ウィック:チャプター2』

 世界の映画産業の中心・アメリカの最新映画情報を現地在住ライターが紹介する「最新! 全米HOTムービー」。今回は、すご腕の元殺し屋を通じて裏社会を描き、多くのアクションファンを熱狂させた映画『ジョン・ウィック』(2014)から3年、前作よりも高い評価を得ている続編『ジョン・ウィック:チャプター2』を特集! 主演のキアヌ・リーヴスチャド・スタエルスキ監督が語った。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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アクションにこだわる男、チャド・スタエルスキ監督

『ジョン・ウィック:チャプター2』
セットでのチャド・スタエルスキ監督(右) - Photo Credit: Niko Tavernise

 もともと同シリーズは、脚本を気に入ったキアヌ自身が『マトリックス』3部作でスタントをこなしてきたチャド・スタエルスキデヴィッド・リーチに企画を持ち込んだことから始まった。スタエルスキとリーチはスタントマンとして活躍するだけでなく、スタントコーディネーターも担当し、アクションの振り付け専門の会社も所有。これまでにデヴィッド・フィンチャーザック・スナイダーガイ・リッチーといった大物監督とタッグを組み、アクションをどのようにストーリーに組み入れるかも十分に把握してきた人物なのだ。

 近年はアクションシーンでクローズアップや手ぶれ効果が多用され、実際には何が起きているのかよくわからないような映画がたくさんある。そんな中で前作『ジョン・ウィック』のアクションシーンは明確にデザインされて何が起きているのかが観客の目にはっきりとわかり、そんな生身のアクションが絶妙なタイミングでスムーズに展開している点が絶賛された。

 前作では共同監督だったものの、続編ではリーチが『デッドプール』続編などに関わったことで、スタエルスキだけがメガホンを取ることに。スタエルスキ監督は映画界に入ったきっかけについて「マーシャルアーツやキックボクシング選手として活躍したことがあって、そのキックボクシングの試合観戦に来ていた映画のスタントコーディネーターと出会ったんだ」と明かした。

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続編は下準備もすごい!戦術訓練の専門家たちと5か月特訓

『ジョン・ウィック:チャプター2』
前作超えのアクション - Photo Credit: Niko Tavernise

 前作超えを目指したスタエルスキ監督は撮影の5か月前からどのように撮影するかを決め、観客が実際にロケ地であるローマやニューヨークの雰囲気を感じられるように準備をしてきたという。完璧なアクションシーンには、撮影監督だけでなく、カメラマン、スタントマン、衣装、大道具の全員が事前に撮影内容を把握する必要があったからだ。

 スタエルスキ監督によると、ほとんどのシーンは2台のカメラで撮影したという。「通常アクション映画では、ミディアムショット(腰から頭ぐらいのショット)、主人公のショット、戦闘相手のショットなどが必要だが、それを三つのカメラで自然な流れで撮影しようとすると、それぞれのカメラが互いにぶつかることになってしまう。だから本作のアクションシーンは、ほぼ2台のカメラで撮影していた」と語り、多くのアングルで撮ってスピーディーに展開させるよりも、アクションの自然の流れを重視したと明かした。

 スタエルスキ監督は「キャスト、撮影手法、音楽の選考も前作とは異なっているが、当然主人公ジョンのアクションのキレも数段に上がっている」と明言し、キアヌも「実際に僕は、カリフォルニアの戦術訓練の専門家たちと共に5か月間に及ぶ訓練をした」と自信に満ちた顔。ライフル、ピストル、ショットガンの三つの競技で競い合う「3ガン・チャンピオン」の国際大会でチャンピオンになったタラン・バトラー氏がキアヌに射撃の技を伝授したという。

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『マトリックス』コンビ再び!日本のアニメの影響も

『ジョン・ウィック:チャプター2』
キアヌとローレンス・フィッシュバーンの『マトリックス』コンビ - Photo Credit: Niko Tavernise

 続編には、キアヌが『マトリックス』3部作で共演したローレンス・フィッシュバーンがアンダーグラウンドの支配者ボワリー・キングとして新たに登場する。キアヌはローレンスとの再タッグが実現した経緯について、「彼とは『マトリックス』3部作以来ずっと友達だ。だから時々会って、お互いの人生や近況を語り合うことがある。ある時、彼が『ジョン・ウィックは出来栄えがよかった』と言ってくれたんだ。『もし続編があるなら、出演してくれる?』と聞くと、『脚本を送ってくれ!』と答えてくれたんだよ」と説明。こうして『マトリックス』ファンの楽しみが増えることになった。

『ジョン・ウィック:チャプター2』
確かにスーツが似合う…キアヌとコモン - Photo Credit: Niko Tavernise

 また、本作のメインとなる敵キャシアン役は「もしジョン・ウィックが今でも暗殺者の仕事をしていたら、どうなっていたか?」「スーツを着せたらかっこいいのは誰か?」と考えて、『グローリー/明日(あす)への行進』コモンに即決したというスタエルスキ監督。『フェイク シティ ある男のルール』でコモンと共演しているキアヌは「彼はクールで素晴らしいアーティストだ。コモン自身も『ジョン・ウィック』のファンで、彼は僕がジョンを演じるために行ったのと同様のトレーニングをしてきたんだ」と絶賛するほど、ジョンとキャシアンの壮絶なバトルは本作の大きな見どころとなっている。

『ジョン・ウィック:チャプター2』
目指したのは“かっこいいジャンル映画” - Photo Credit: Niko Tavernise

 スタエルスキ監督は「僕らが好きだった1970年代のアクション映画のような、かっこいいジャンル映画を作りたかった。1980年代や1990年代は香港のアクション映画が人気だったし、日本のアニメやセルジオ・レオーネの映画が好きな僕は、アメリカ映画で何か違うことがやりたかった」と振り返る。「そこで僕らは、多少その世界観がばかげたようにも見えるかもしれないけれど、キャラクターをあえてわかりやすく設定した。確かに多くの人々を殺すし、残忍でもあるけど、最終的には笑えるような映画にしたかったんだ」。それだけにコメディー要素がちりばめられている点も本作の大きな魅力となった。

映画『ジョン・ウィック:チャプター2』は7月7日よりTOHOシネマズみゆき座ほかにて全国公開

【今月のHOTライター】
■細木信宏/Nobuhiro Hosoki
海外での映画製作を決意し渡米。フィルムスクールに通った後、テレビ東京ニューヨーク支局の番組「ニュースモーニングサテライト」のアシスタントとして働く。現在はアメリカのプレスとして活動中。

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