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ヴァネチア国際映画祭

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 -コンペティション作品-
 3-アイロン(英題)Bin-Jip

監督:キム・キドク(本作は急きょ、コンペ上映が決まったため作品の画像がありません)

 

 ザ・ハウス・キーズ(英題)


監督:ジャンニ・アメリオ
キャスト:キム・ロッシ・スチュアート、シャーロット・ランプリング、アンドレア・ロッシ

『いつか来た道』で1998年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したイタリアのジャンニ・アメリオ監督最新作。脳障害を患う息子とその父親が、抑圧や拒絶を乗り越え生まれ変わっていく姿を描いたジュゼッペ・ポンティッジャの「明日、生まれ変わる」を原作に、キム・ロッシ・スチュアートやシャーロット・ランプリングらが出演。


再婚したばかりのジアンニは、ミュンヘンの駅で会った前妻との間の息子への接し方に戸惑っていた。15歳になるパオロはハンディキャップを持っており、特別なリハビリのためベルリンに行く予定なのだが、ジアンニにとっては“初めて会う息子”のため、何をどうすればいいのかわからず……。


 アウト・トゥ・シー(英題)
監督:アレハンドロ・アメナバール
キャスト:ハビエル・バルデム, Belen Rueda, Lola Duenas


30年間ベッドの上で安楽死を受ける権利を主張し続けたスペイン人ラモン・サンペドロの実話を元に、トム・クルーズ主演『バニラ・スカイ』の元となったスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』や『アザーズ』のアレハンドロ・アメナバールが監督を務める。『夜になる前に』でオスカー候補になったほか、ヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞したハビエル・バルデム主演。


家族の介護を受け30年間ベッドで寝たきりのラモンにとって、部屋の窓は外の世界との唯一の繋がりだった。窓から見えるのは若い頃によく行った海―自分の人生を大きく変える事故が起こった場所。何も出来ずベッドの上でただ生き続ける日々の終焉を望むラモンの前に、彼の望む死を叶えようとする弁護士と、思いとどまるよう説得しに来た正反対の2人の女性が現れる。

 ワーキング・スローリィ(英題)

監督:グイード・キエーザ
キャスト:Claudia Pandolfi 、ヴァレリオ・マスタンドレア 、Tommaso Ramenghi

70年代に盛り上がった学生運動をテーマに『パルチザン 対ナチス解放戦線』で2000年度ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にノミネート経験のあるグイード・キエーザ最新作。


1976年、イタリアのボローニャには、フリーセックスやカウンターカルチャーを始め加熱する学生運動を主に扱う、警察管理下の番組“ラジオ・アリス”があった。



 ジ・イントゥルーダー(英題)

監督:クレール・ドニ
キャスト:ミシェル・シュボール、ベアトリス・ダル、グレゴワール・コラン

『10ミニッツ・オールダー イデアの森』で「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」を担当したフランスのクレール・ドニ監督作。『白と黒の恋人たち』のミシェル・シュボールや、ヴィンセント・ギャロ主演『ガーゴイル』でドニ監督作品に出演し、諏訪敦彦監督の『H STORY』で日本映画にも出演経験のあるベアトリス・ダルらが出演。心臓移植を翌日に控えた男が孤独な生活から抜け出す事を決意し、ポリネシア島を目指してスイスやジェノバ、プサン、南太平洋と旅をするストーリー。



 キングス・アンド・クイーン(英題)

監督:アルノー・デプレシャン
キャスト:マシュー・アマルリック、エマニュエル・ドゥヴォス、カトリーヌ・ドヌーヴ

1992年から2000年にかけて『魂を救え!』『そして僕は恋をする』『エスター・カーン めざめの時』と、無冠ながらも3度のカンヌコンペティション部門に出品経験のあるフランスのアルノー・デプレシャン監督作。『そして僕は恋をする』のマシュー・アマルリックとエマニュエル・ドゥヴォスが再びデプレシャン作品に出演し、仏大女優カトリーヌ・ドヌーヴも名を連ねる。聡明だが思い出にとらわれた女性と、誤解で精神病患者の施設へ収容された彼女の元夫という2つのストーリーが展開されていく。



 プロミス・ランド(英題)

監督:アモス・ギタイ
キャスト:アンヌ・パリロー、ハンナ・シグラ、ロザムンド・パイク

『ギプールの記憶』を始め、3度のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品を果たしたイスラエルのアモス・ギタイ監督作。『ニキータ』のアンヌ・パリロー、83年のカンヌ&79年のベルリン国際映画祭で最優秀主演女優賞に輝いたハンナ・シグラ、そして『007/ダイ・アナザー・デイ』のロザムンド・バイクらが出演。イスラエルに連れて行かれ、白人奴隷の売人によってオークションにかけられた女性たちの姿を描く。





 バース(英題)
監督:ジョナサン・グレイザー
キャスト:ニコール・キッドマン、ローレン・バコール、アン・へッシュ

ニコール・キッドマンを主演に、『マンハッタン・ラプソディ』のローレン・バコール、『ドッグヴィル』でキッドマンとの共演経験のあるアン・ヘッシュらが出演。夫に先立たれた35歳の女性と、夫の生まれ変わりを主張する10歳の少年の姿を描く超自然スリラー。2000年に公開された『セクシー・ビースト(原題)』で英インディペンデント映画作品賞や監督賞を受賞するほか、各国の批評家賞で話題をさらったジョナサン・グレイザー最新作。

夫に先立たれたアンナは悲しみに暮れていたが、10年が経ちようやく立ち直ろうとしていた。彼女の決心がつくまで3年間待ちつづけたジョセフとの結婚も決まり、正に新しい生活が始まろうとしていた矢先、母エレノアの誕生パーティに突然1人の少年が現れ、自分は“亡くなった夫の生まれ変わり。再婚しないで”と言い出した。



 珈琲時光


監督:侯孝賢
キャスト:一青窈、浅野忠信、萩原聖人

1989年に『悲情城市』で金獅子賞を受賞した侯孝賢監督が15年ぶりにヴェネチア国際映画祭コンペ部門に出品。歌手の一青窈が映画初主演を飾り、昨年のヴェネチア国際映画祭コントロコレンテ部門で主演男優賞を受賞している浅野忠信ほか、萩原聖人、余貴美子、小林稔侍らが脇を固める。侯孝賢監督が敬愛する名匠小津安二郎にオマージュを捧げる作品として製作され、一青窈演じる未婚の妊婦の女性を通して現代日本の現状を描く。

台湾から帰国したフリーライターの陽子は、現在作業している台湾出身の音楽家・江文也の資料を探しに馴染みある神保町の古書店を訪ねる。資料集めを手伝っている肇は、陽子が妊娠し未婚の母になる旨を後に告げられ動揺するが、彼女を思う気持ちを伝えられない。

 レイジング・イヤー(英題)
監督:イム・グォンテク
キャスト:チョ・スンウ、キム・ミンソン、ユ・ハジョン

韓国映画の巨匠イム・グォンテクの最新作。99番目の作品にあたる今作は、『世紀末』のソン・ヌンハン監督を始めイム監督の後輩監督が多数出演し、前作『酔画仙』でも美術監督を務めたジュ・ビョンドが1年以上かけて完工させた見事なセットも話題になった。イム監督の『春香伝』でデビューしたチョ・スンウが主演を務め、1950~70年代の韓国裏社会や政治を背景に、チンピラから始まった1人の男の生き様を描く。

イ・スンマン政権末期の韓国。通りはデモ隊で溢れる中、制服姿のテウンだけは周囲の混乱に無関心。他校生にやられた友人の仕返ししか頭に無かった。相手を見つけ出し叩きのめすことに成功したテウンだったが、その光景を見て怒り狂った野党政治家スンムンに刺されてしまう。  
 ザ・ワールド(英題)

監督:ジャ・ジャンクー
キャスト:Zhao Tao、Chen Taisheng

『プラットホーム』で2000年度ヴェネチア国際映画祭最優秀アジア賞を受賞した中国のジャ・ジャンクー監督最新作。タージマハルにエッフェル塔、ビッグ・ベン、ピラミッドと世界的に有名な建造物のレプリカが置かれたテーマパークで毎日友人とパフォーマンスを行うタオと、同郷から都会へ一緒に移った恋人タイシェンとの関係の変化を始め、希望を抱いて田舎から北京へやってくる人々が厳しい現実に直面し、変わっていく姿を描く。





 ベラ・ドレイク(英題)
監督:マイク・リー
キャスト:イメルダ・スタウントン、フィリップ・デイヴィス、ピーター・ワイト

『秘密と嘘』で1996年度カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したイギリスのマイク・リー監督が、1950年代の英国で、幸せな家庭を持つ傍ら密かに中絶医として活動する女性を描いたドラマ。英国で最も栄誉のある賞の1つ、オリバー賞を3度受賞したイメルダ・スタウントンがタイトルロールを演じ、脇を固めるのは『ビバ!ロンドン! ハイ・ホープス~キングス・クロスの気楽な人々~』で主演を務めたフィリップ・デイヴィスや、『ネイキッド』のピーター・ワイトらマイク・リー監督作品の出演者たち。

堕胎が罪とされていた1950年代の英国。ベラは愛する家族や病気がちな隣人、老いた母の世話をする穏やかな毎日を送っていたが、彼女には家族や友人の誰も知らない秘密があった。中絶を望む女性を、違法と知りながら手助けしていたのだ。ベラは自分の行為に信念を持ち、皆の助けになっていると信じていたが、やがて世間に知られてしまう。

 ストレイ・ドッグス(英題)


監督:マルズィエ・メシュキニ
キャスト:Gol Ghoti 、Zahed 、 twiggy

イランの巨匠モフセン・アフマルバフの妻であり、自身も『私が女になった日』で2000年度ヴェネチア国際映画祭最優秀新人監督作品賞を受賞したマリズィエ・メシュキニの監督2作目が、コンペティション部門堂々のノミネートを果たす。アフガニスタンで実際に暮らす普通の人々をキャストしたリアリスティック・フィルム。

母親が捕まり暮らす場所が無くなった兄妹は、夜だけ母のいる刑務所に入れてもらい寝泊りしていたが、ついに刑務署長に見つかり「ここは囚人を投獄する場所で、孤児院やホームレス収容所ではない」と言われ追い出されてしまう。行き場も無い2人が生活していくためには、盗みを働くしか思いつかなかった。


 ハウルの動く城
監督:宮崎駿
キャスト:(声)倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの著書「魔法使いハウルと火の悪魔」を基に、少女と魔法使いの恋をとおして生きる楽しさや愛する歓びを描いた宮崎駿監督最新作。呪いをかけられ90歳の老婆の姿になってしまった18歳の少女ソフィーに倍賞千恵子、動く城の持ち主で魔法使いのハウルに木村拓哉、そしてソフィーに魔法をかける荒地の魔女に美輪明宏と豪華なキャストが声で参加。『千と千尋の神隠し』で「いつも何度でも」を歌い上げた木村弓の楽曲「世界の約束」を、映画主題歌として倍賞千恵子が歌う。

父の帽子店で日々帽子を作りつづけていた18歳のソフィーは、ある日荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老婆になってしまった。ソフィーはハンサムだが弱虫な魔法使いハウルと出会い、奇妙な共同生活を始める。

 ヴァニティ・フェア(英題)
監督:ミラ・ナーイル
キャスト:リース・ウィザースプーン、ジム・ブロードベント、ジェイムズ・ピュアフォイ

『モンスーン・ウェディング』で2001年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した女流監督ミラ・ナーイルが、英作家サッカリーの同名小説をリース・ウィザースプーン主演で映画化。『アイリス』で米アカデミー賞助演男優賞を受賞したジム・ブロードベントや『バイオハザード』のジェイムズ・ピュアフォイほか、ジョナサン・リース・マイヤーズ、ボブ・ホスキンスらが共演。

人並み以上に優雅な生活を切望していた孤児のベッキーは、ロンドンのピンカートン・アカデミーを出るや否や、どんなことをしてでも社交界でのし上がろうと強く決意する。持ち前の知性や女の魅力を最大限に利用し、狡猾な策略を張り巡らせ、さっそく風変わりなクローリィ卿の娘の家庭教師となり、娘とその叔母マチルダを味方につける。

 ファイブ・タイムス・トゥー(英題)
監督:フランソワ・オゾン

キャスト:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、フランソワーズ・ファビアン、ミシェル・ロンズデール

『スイミング・プール』のフランソワ・オゾンが監督を務め、『ネネットとボニ』のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ主演のラブロマンス。共演はフランソワーズ・ファビアン、ミシェル・ロンズデールら。1組のカップルが直面する5つの重大な出来事を描く。


 デリバリー(英題)
監督:ニコス・パナヨトポロス

キャスト:Thanos Samaras、Dimitris Imelos、Errikos Litsis

ホームレスや移民、難民が自然と集まる都会の1つ、アテネでピザを運ぶ名も無き青年を描いたギリシャのニコス・パナヨトポロス監督作。


 ウェアエバー・ユー・アー(英題)


監督:ミケーレ・プラチド
キャスト:Barbore Bobulova 、ステファノ・アコルシ、 ステファノ・ディオニジ

『Un Viaggio Chiamato Amore』で2002年度ヴェネチア国際映画祭ノミネートのミケーレ・プラチド監督最新作。主にテレビで活躍するバーバラ・ボブロヴァを主演に『Un Viaggio Chiamato Amore』で最優秀主演男優賞受賞したステファノ・アコルシや、『スリープレス』のステファノ・ディオニジらが共演するドラマ。

病院に勤めるマテオとエマは、恋人関係がそろそろ終わるであろうことを2人とも気付いていた。そんな折、マテオはボランティアに来ているエレナと夜勤を、エマは手術で同じ外科医のレオナルドと―2人とも時々気になっていた相手と時を過ごす。その夜、帰宅途中のレオナルドと、病院へ向かう途中のマテオの車同士が衝突する。

 リモート・アクセス(英題)
監督:
Svetlana Proskurina

キャスト:
Dana Agisheva
Elena Rufanova
Vladimir Ilyin

ストーリー:小さい頃家族で乗っていたボートが転覆し、父親は息子しか助けられず、母親と娘は溺れ死んでしまう。数年後、少年は青年となるが幼い頃のトラウマは未だ彼を傷つけ、癒えることなかった。そして、彼は電話を通じてある女性と知人となる。お互いに惹かれあうが、がっかりされたくないため直接会うのを避け、電話のみの関係を続けていた。

 パリンドローム(英題)
監督:トッド・ソロンズ
キャスト:エレン・バーキン、ジェニファー・ジェイソン・リー、クリストファー・ペン

『ハピネス』や『ストーリーテリング』のトッド・ソロンズが監督を務め、エレン・バーキン、ジェニファー・ジェイソン・リー、クリストファー・ペンらが共演のドラマ。不器用な少女を中心に、優しい母親と時々気性が激しくなる父親、近所の人々らの姿を描く。

ニュージャージー州の田舎に住む13歳のアビバは、子供を持つ母親になりたかった。そのためなら努力を惜しまず、ついに成功か!? というところで両親に妨げられる。彼女はどうにかして妊娠しようと、故郷を飛び出した。
 ランド・オブ・プレンティ(英題)

監督:ヴィム・ヴェンダース
キャスト:ミッシェル・ウィリアムズ、ジョン・ディール、リチャード・エドソン

『ソウル・オブ・マン』や『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』では「トローナからの12マイル」を撮ったドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースが脚本も務めた最新作。TVシリーズ『ドーソンズ・クリーク』で人気を不動のものにしたミッシェル・ウィリアムズや『ジュラシック・パーク3』のジョン・ディールほか、リチャード・エドソンらが出演。西海岸ロサンジェルスのダウンタウンを舞台に、愛国心の強いベトナム戦争経験者と、リベラルな若い女性らそれぞれまったく違う2人の観点から、現在のアメリカが抱える不安や現実をユーモアたっぷりと、また、痛烈に描く。


 TOUT UN HIVER SANS FEU (原題)




監督:グレッグ・ズグリンスキ
キャスト:オーレリアン・ルコワン、Marie Matheron、 Gabriela Muskala

ストーリー:スイスの冬は凍えるような寒さの上、娘を火事で失ったジーンとローラにとってはさらに辛いものだった。ローラはあまりの悲しみに泣き暮らし、ジーンは娘の死を忘れたいと願ってしまうことへの罪悪感を持っていたが、このような状況では農園を管理することもままならず、また、ローラが病院へ送られたためジーンは別の職につく。そこで彼は、夫をセルビアで亡くしたという避難民の女性と出会う。芯が強く明るい彼女と接しているうちに、ジーンは心の痛みとともに生きていけるのだと教えられる。一方、快方に向かっていたローラはジーンとやり直したいと思っていた。
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