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『ミッション:インポッシブル』は第7弾、第8弾も脚本ナシで撮影!サイモン・ペッグが明かす

「その結果は常に素晴らしいものだった」 - トムとMcQの型破りなやり方をたたえたサイモン・ペッグ
「その結果は常に素晴らしいものだった」 - トムとMcQの型破りなやり方をたたえたサイモン・ペッグ

 映画『ミッション:インポッシブル』シリーズでベンジー役を務めているサイモン・ペッグがインタビューに応じ、脚本が存在しなかったという第7弾『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の制作秘話を明かした。

【動画】『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』予告編

 前作『フォールアウト』もほぼ脚本なしでの撮影だったとクリストファー・マッカリー監督はシネマトゥデイのインタビューで明かしていたが、サイモンいわく、それは今回も同様だったという。ちなみに、『デッドレコニング PART ONE』と第8弾『デッドレコニング PART TWO』は続けて撮影されており、昨年始まった第8弾の撮影は終盤に入ったところ。第7弾のプロモーションツアーを終えた8月に、再開予定となっている。

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 「今回も“伝統的な意味での脚本”はなかった」と笑ったサイモンは、「クリス・マッカリーは本作がどういうストーリーなのかということはよくわかっていて、セリフは撮影2日前や撮影日の朝にもらった。だけど、最初から最後まで通して読めるような脚本はもらえなかった。脚本がないから次の作品(『デッドレコニング PART TWO』)で何が起こるかわからないし、第7弾で何が起こるのかも完全にはわかっていない。僕は映画全編に出ているわけじゃないしね」と打ち明ける。

 優れた俳優であるだけでなく、『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』など有能な脚本家でもあるサイモンは、脚本なしでの撮影にいら立ちを感じたこともあったという。「僕はとても古風な人間だから、ちゃんと脚本がある方が好きなんだ。脚本を持って撮影現場に来て、スケジュール通りに撮影することができるというね。だから、すごくフラストレーションがたまった」

 「僕個人としては僕のキャラクターがどういう道筋をたどり、どこへ行くのかということを知りたいのだけど、時々、撮影をしていて、『このシーンの前、ベンジーはどこにいて、何をしていたの?』と聞かなくてはいけないことがあった。そのシーンも書いてなかったりするんだ。『あー後で教えるよ』って言われたりしてさ(笑)」

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 「だけど、そのやり方がうまくいっているというのもわかっていた」と制約なしの環境で、主演・プロデューサーのトム・クルーズとマッカリー監督が抜群のコンビネーションで生み出すもののすごさは認めざるを得ないとサイモンは言う。「トムとMcQ(※マッキューはマッカリー監督の愛称。トムがそう呼ぶ)がそうすることで思い付くものは、いつでも苦労の甲斐があるものだった。だから僕としては『わかったよ、君たちのやり方でやるよ!』と言うしかなかった(笑)。そして、その結果は常に素晴らしいものだった」

トム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督
厚い信頼で結ばれたトム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督 - (C) 2023 PARAMOUNT PICTURES.

 マッカリーは脚本のリライトを担当した第4弾『ゴースト・プロトコル』でシリーズに初参加し、第5弾『ローグ・ネイション』で監督に抜てき。そこから第8弾まで監督を務めることになった。その全てを傍で見てきたサイモンは「『ゴースト・プロトコル』には脚本はあったけどストーリーがうまくいっていなくて、トムが彼を呼び入れたんだ。McQは物事を修正するのが本当に上手い。もし何か壊れているものを彼に渡せば、彼はそれを直してくれる。だからこそ、彼は進みながら、難問を解決していくように映画を作るのが好きなんだと思うんだ。開始前に全部書き上げるよりもね」と分析する。

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 「『ゴースト・プロトコル』はほんの少しそんな感じだった。現場で作り上げていく、みたいな。『ローグ・ネイション』ではもっとそんな感じになった。ただ“即興”とは言えないかな。なぜなら彼の頭の中には、常にプランがあるから。だけど僕は、今はもう大作を完全な脚本なしで作ることに慣れたよ。それが可能なのは、トムとMcQが彼らのリズムを見つけたから。各映画で学んだ全てのことを集約して、次の映画に反映させている。だから各映画の成功が、次の映画を強固に、より良く、成熟させていっているんだ」

 「なぜなら、彼らは毎回学んでいるから。彼らは何もせず“また同じ方法でやる”なんてことは決してしない。彼らはより良くしようと挑戦している。それにフランチャイズ映画は普通、回を重ねるごとに悪くなっていくものでしょ? だけどこのシリーズは進むにつれて、より成熟していっている。だから、彼らは正しいことをしているに違いないよ」と請け合ったサイモン。彼らが型破りなやり方で作り上げた『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』にはどんな驚きが待っているのか、注目だ。(編集部・市川遥)

映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は7月21日より全国公開

トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ファイナル予告 » 動画の詳細
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