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『スター・トレック』は壮大な人間ドラマ!J・J・エイブラムス監督の制作意図

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左から、ベネディクト・カンバーバッチ、J・J・エイブラムス、クリス・パイン
左から、ベネディクト・カンバーバッチ、J・J・エイブラムス、クリス・パイン

 映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』プレゼンテーションが4日に都内にて行われ、J・J・エイブラムス監督らが日本への愛着を明かした。この日は別会場にて本作のフッテージ映像が世界初上映されており、エイブラムス監督は「日本にまた来たかった。だから、フッテージ上映の話があったときに日本でやろうと思ったんだ」と理由を語った。同イベントにはほかに、クリス・パインベネディクト・カンバーバッチが出席した。

2006年の映画『スター・トレック』フォトギャラリー

 日本に来るたび、インスピレーションを得られるような気がするというエイブラムス監督。これには今回が初来日となったベネディクトも同意しており、「新しいものと古い伝統が混ざっているところが本当に素晴らしい」と絶賛。また昨年の東日本大震災にも言及し、「日本は非常に遠くの国だけど、その苦労はとても身近に感じられた」と語った。

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 さらにエイブラムス監督は、ベネディクトが挙げた震災を例に、本作でも「キャラクターがそういった過酷なチャレンジに身をさらされることになる」と明かす。そうしたシチュエーションを多くの観客は切実な問題として感じてくれるに違いないと語り、未来を舞台にしたSFではあるものの、本作が絵空事ではない地に足着いた物語であることを強調した。

 実は『スター・トレック イントゥ・ダークネス』というタイトルも、そうした監督の意図をくんだもの。2009年の『スター・トレック』に続く物語でありながら「2」にするのは避けたかったといい、「:(コロン)がないのは、僕が嫌いだからだね。あと、タイトルの通り『ダークな世界に連れて行かれる』というのを暗示しているんだ」と説明。そうした考えの中心にあるのは「『スター・トレック』の知識がなくても没頭できる作品にしたかったんだ」という思いだ。

 イベント中のエイブラムス監督は終始、本作が単なるSFではなく人間ドラマであることをアピール。「愛する人のためにどこまですることができるのか」というのがテーマの一つであるとエイブラムス監督は語り、この言葉にはかたわらのクリスとベネディクトも深くうなずいていた。(編集部・福田麗)

映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は2013年9月全国公開予定

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