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歴史映画の魅力を堪能できる祭典・京都ヒストリカ国際映画祭が開催中!

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オープニングセレモニーに出席した山下京都府企画理事、永江祐貴、ブノワ・ジャコー監督、ジャンピエール・ゲラン(プロデューサー)、阿部映画祭実行委員長、クリスティーナ・ラーセン(プロデューサー) (右から)
オープニングセレモニーに出席した山下京都府企画理事、永江祐貴、ブノワ・ジャコー監督、ジャンピエール・ゲラン(プロデューサー)、阿部映画祭実行委員長、クリスティーナ・ラーセン(プロデューサー) (右から)

 1日、京都市にて歴史映画の祭典「京都ヒストリカ国際映画祭」が、開幕した。本映画祭は、9日までの期間中に、京都府京都文化博物館、京都シネマ、東映京都撮影所、松竹撮影所の4か所で、世界中から集められた歴史映画の名作から最新作まで上映し、歴史キャラ限定のコスプレ大会や太秦戦国祭り、時代劇のワークショップも予定している。

映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』写真ギャラリー

 映画の日でもある映画祭の開幕日には、ダブルオープニング作品として『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』『マリー・アントワネットに別れをつげて』が上映され、フランスからブノワ・ジャコー監督も駆け付けてオープニングセレモニーが行われた。映画祭では日本初となるジャコー監督の特集上映も組まれており、歴史の愛を多彩に描き分ける同監督の筆致を堪能できる。

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 さらに、4回目の開催となる今年は、世界の歴史映画の最新作と日本の時代劇の名作を日替わり2本立てで上映する仕掛けもあり、各国の映画作家たちの映像表現を比較することができる。例えばロシア映画『1612』と『柳生一族の陰謀』では歴史から虚実紛々のフィクションを編み上げる手管を、タイ映画『ウモーン・パー・ムアン - 羅生門』と『羅生門』は黒澤オリジナルのタイにおける解釈を、『七人の侍』と『アイアンクラッド』は凶悪な敵から一所を守る物語の語り口を、ゲストトークも併せて楽しめるのだ。

 8日には会場を撮影所試写室に移し、大友啓史監督・谷垣健治アクション監督の2時間のトーク付きで太秦生まれの映画『るろうに剣心』の凱旋(がいせん)上映もある。9日は『のぼうの城』の樋口真嗣監督が登壇し『アイアンクラッド』のアンドリュー・カーティスプロデューサーと“日英籠城映画対決”を繰り広げる予定。国や文化の壁を越えた歴史映画の魅力を存分に堪能できる京都ヒストリカ国際映画祭に注目していただきたい。(取材・文:高橋剣/構成:なかざわひでゆき)

京都ヒストリカ国際映画祭は、12月1日から9日まで、京都府京都文化博物館ほかにて開催中

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