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草刈民代が本気で心配した、役所広司の迫真の演技!

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16年ぶりにタッグを組んだ役所広司、草刈民代、周防正行監督が語る!
16年ぶりにタッグを組んだ役所広司、草刈民代、周防正行監督が語る! - 写真:奥山智明

 最新作『終の信託(ついのしんたく)』で、映画『Shall we ダンス?』以来、16年ぶりにタッグを組んだ周防正行監督、草刈民代役所広司の3人が、迫真の演技合戦となった撮影を振り返った。

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 現役の法律家でもある朔立木の同名小説を周防監督が映画化した本作は、女医・折井綾乃と重度のぜんそく患者・江木の純粋な絆を描いた、究極のラブストーリー。「バレリーナを辞めて、この作品で映画女優としてスタートを切る草刈を、役所さんに見届けてほしかった」という周防監督たっての願いで、16年ぶりの共演が決まった。

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 周防監督から本作のオファーを受けた当時は、「(『Shall we ダンス?』に続き)また役所さんの先生なんだ」と笑ったという草刈だったが、「クランクイン当日に、ベッドの上に横たわる役所さんは患者さんとして存在していて、16年ぶりとか、前作のこととか、余計なことは全て忘れて、綾乃という役柄に集中することができました」と振り返る。

 作中で重度の発作に苦しむぜんそく患者の江木を演じた役所は、「綾乃(草刈)さんが、患者の目の前で苦悩する姿に共感してもらうには、自分の演技で納得してもらわなければいけない」と決意。プライバシーの問題もあり、参考映像がないという条件下で、医師やぜんそくを患ったことのあるスタッフからアドバイスを受けながら、発作の苦しみをリアルに再現してみせた。

 また、検察官役の大沢たかおとの45分間にわたる密室での対話シーンは、草刈にとって大きな挑戦となったという。長いセリフを完璧に自分の中に取り込み、医療と感情の狭間で苦悩する綾乃の心情を見事に演じ切った草刈を、役所は「ダンサーとして、とても感性豊かな方なので、感情を声に出して表現する演技も素晴らしい。表現力というのは、踊りも演技も近いものだということを感じました」と絶賛した。

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 自分の肉親や大切な人が目の前で苦しんでいたら……。誰にでも起こりうる終末医療の問題。周防監督は、「自分が監督して感じたのは、本人しか決断できないことがあるということ。本人が、残される家族の判断の基準になるようなものをきちんと伝えておかないと、決断した後にこれで良かったのか? と残された家族がさらに苦悩することになるんじゃないかと思いました。僕は、できるだけ家族が後悔しないようにしてあげたいです」と語った。

 周防監督をはじめ、草刈、役所が真摯(しんし)に向き合った本作は、観る者全てに、いま一度「命の終わりの迎え方」を見つめ直す機会を与えてくれることだろう。(編集部・森田真帆)

映画『終の信託』は10月27日公開

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