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韓国・釜山国際映画祭で日本の23歳大学院生監督が記者会見!

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鶴岡慧子監督
鶴岡慧子監督

 開催中の第17回釜山国際映画祭で、今年の「PFFアワード2012」でグランプリを獲得した『くじらのまち』の鶴岡慧子監督が、記者会見を行った。本作は、アジアの新しい才能発掘の場と位置付けられている「ニューカレント部門」で招待上映された。

 『くじらのまち』は、友人たちと擦れ違いながらも成長していく高校生たちの姿を描いた青春映画と、行方不明の兄弟を捜しに行くというロードムービーの二つの側面を持つ作品。「PFFアワード2012」では、グランプリとジェムストーン賞(日活賞)の2冠を果たしていた。メガホンを取った鶴岡監督は、今回の釜山国際映画祭での上映について、「このような素晴らしい場所で上映させていただけることをとても光栄に思っています。この作品は、昨年の2011年、大学の卒業制作として撮影しました。東日本大震災の年に制作したということもあり、とても思い入れのある作品です」と語った。

 また、映画作りで困難なことはあったかと聞かれた鶴岡監督は、「全てのキャスト、スタッフは同じ大学に通っている生徒で、普段からこのように映画制作をしてきたので、困難を感じたことはありませんでした」と答えた。さらに、演出については、主演の女性が後輩で仲も良かったため、彼女の良い部分を見つけやすく、一緒に役を構築していく作業に時間を掛けることができたという。同様にスタッフについても、「プロではないがとても才能のあるカメラマンを信じて映画作りをするという実績を積む前でしかできない貴重な体験ができたと思っています」と語り、アマチュアの俳優やスタッフと制作したことは、むしろ利点だったと続けた。

 現在、東京藝術大学の大学院で学んでいる鶴岡のように、これからキャリアを積んでいく若い監督たちにとって、世界に挑戦する場所である「ニューカレント部門」は、観客の目によって才能がさらに磨かれていく素晴らしい機会となっている。同部門は世界11か国10本の作品が招待されており、映画祭最終日の13日に部門賞が発表される。(芳井塔子)

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