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村上淳、モデルから実力派俳優へ転向した半生を振り返る

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公開講座に出席した村上淳
公開講座に出席した村上淳

 11日、渋谷の映画美学校でアクターズ・コース公開講座「映画俳優との対話」が開かれ、俳優の村上淳が自身の俳優人生を振り返った。

 映画美学校アクターズ・コースのカリキュラムの一環として開かれた本講座は、村上主演の映画『Playback』上映後に実施。10代はスケボー少年だったという村上は、裏原宿系ファッションのカリスマとして知られる音楽プロデューサー藤原ヒロシと出会い、モデルデビュー。モデル時代の同期には反町隆史や竹野内豊などがいた。人気モデルとして頭角を現した村上は、当時を「本当にチヤホヤされた」と振り返る。しかし、1993年にデビューした映画の現場では、とにかく怒られたそう。それが村上の宝になった。「とんでもない意識と志で物を作っている映画の現場に僕はほれたんです」と村上は映画について語る。

 そのようにして映画の世界に魅せられた村上は、20代のころに「周りに何と言われようが、自称でもいいから俳優でいよう」と決意を固め、さらに「30代になったらもっと俳優にしがみついてやろうという気持ち」がより強くなったのだとか。「俳優って、40、50、60歳とより良くなるじゃない? 俺、一生付き合って行ける職業を見つけたんだよね」と笑顔で今後の俳優業にも意欲を見せた。そして「(俳優の卵たちに)何かオススメの映画は?」と聞かれた村上は、石井隆監督の『GONIN』を挙げた。「当時の僕からすると、オールスター、ありえないキャスト全員そろっているから。観た方がいい」とのこと。その後も次々と明かされる村上の俳優哲学に、集まった若者たちは熱心に耳を傾けていた。

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 28歳にして劇場公開映画監督デビューを果たした俊英・三宅唱監督も出席したこの日の公開講座。映画『Playback』の企画は、三宅監督の処女長編『やくたたず』を観た村上が監督にラブコールを送ったことにより実現したという。40歳を手前にして行き場をなくした俳優(村上)が、自らが生きてきた道を振り返ることでたどり着く再生の物語だ。(取材・文:壬生智裕)

映画『Playback』は11月10日よりオーディトリウム渋谷ほかにて全国順次公開

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