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ブルース・ウィリスの30年前をジョセフ・ゴードン=レヴィットがそっくりに演じる!SF大作『ルーパー』がトロント映画祭で異例のオープニング

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似ている? 似ていない? ジョセフ・ゴードン=レヴィット(上右)、ブルース・ウィリス(下)
似ている? 似ていない? ジョセフ・ゴードン=レヴィット(上右)、ブルース・ウィリス(下) - Photo:Jeff Vespa

 今年のトロント映画祭のオープニングに選ばれた作品『LOOPER/ルーパー』は、主人公がタイムマシンで30年後の自分と戦うことになるという非常にユニークなコンセプトを持ったSFアクション・スリラー映画で、なんとジョセフ・ゴードン=レヴィットが、若かりしころのブルース・ウィリスを演じ、対決するというとんでもないことに挑んだ作品だ。

 この企画はそもそもライアン・ジョンソン監督が『BRICK ブリック』(2005年製作)でコラボレーションした友人もであるジョセフ・ゴードンといつの日か映画化したいと長年温めてきた思い入れのある作品。ブルース・ウィリスというスーパースターを主演に迎えることができたものの、ジョセフはそもそも彼に似ていないということで大変な苦労があったようだ。しかも、CGなどのテクノロジーを使わないで、なんとか似せようとしたというのだ。

 ジョセフは今回の役作りについて「iPodにブルースの昔の映画の音声を入れて、それを何度も何度も聴いたんだ。それから彼のボディランゲージをなんとか学ぼうと思った」と語っていた。さらに毎日メイクには3時間掛かったという。

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 それを見たブルース・ウィリスは「まるで魔法でも見たような気分だったよ」と30歳若い自分を演じたジョセフを絶賛していた。「彼が演じたのは、お行儀の良いほうのブルース・ウィリスだったけどね(笑)」とも付け足した。

 またSF映画というしては非常に稀な、栄えあるトロント映画祭のオープニングに選ばれたということで、監督はなんと親戚、家族20人をアメリカから引き連れてトロントにやって来たということ。

 「本当に最高ですごく興奮しているんだ。トロントは映画を愛する街だし、本当に光栄だよ。この映画をこんな素晴らしい観客に最初に観てもらえることが何より嬉しい」と語っていた。

満員の観客で大喝采を浴びながら『LOOPER/ルーパー』が盛大に映画祭を幕開けした。トロント映画祭は9月16日まで開催する。(取材・文:中村明美)

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