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在日のヒロインを熱演した安藤サクラ、ヤン・ヨンヒ監督から「分身のよう」と絶賛!

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ヤン・ヨンヒ監督から「分身のよう」と評された安藤サクラ
ヤン・ヨンヒ監督から「分身のよう」と評された安藤サクラ

 第62回ベルリン国際映画祭の国際アートシアター連盟賞受賞作で、安藤サクラ井浦新が在日朝鮮人2世の兄妹を演じる映画『かぞくのくに』の初日舞台あいさつが4日行われ、安藤と井浦、ヤン・ヨンヒ監督が登壇した。

映画『かぞくのくに』初日舞台あいさつフォトギャラリー

 本作は、デビュー作となるドキュメンタリー映画『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』(2006年公開)で世界から高い評価を受けた在日コリアン2世のヨンヒ監督が、自身の実体験を基に描いた初のフィクション映画。25年ぶりに北朝鮮から日本を訪れた兄・ソンホ(井浦)と、日本で自由に育った妹・リエ(安藤)の再会をきっかけに、あまりに違う環境で育ったことで露呈する価値観の違いや、それでも変わらぬ家族の絆を描く。

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 この日、観終わった満員の観客から大きな拍手を受けながら登場した三人。安藤は「監督のすごく強い思いが込められた映画なので、公開できてうれしい」と感無量の表情。撮影現場を振り返り「撮影したのは去年の今頃で暑いし、現場の熱量がすごかった。監督の熱い思いでわたしはショートしちゃいました。食べないとやっていられない、というぐらい食べていました!」と天真らんまんにコメントして、会場を沸かせていた。

 一方の井浦も「今日はこの映画が、ようやく独り立ちしていく記念すべき日。皆さんの心に残って、そして新しい何かが生まれていったら幸いです」と呼びかけた。「サクラさんとの芝居で、(自身が演じる)ソンホが抱えているものを背負ったりしながら、どういう距離感を出すか、いろんなふうに試していましたね」と安藤とのコラボレーションを振り返った。

 また、ヤン・ヨンヒ監督は、目を潤ませながら会場を見渡し「立ち見の方もいてうれしい。素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと低予算の中で毎日終電まで仕事をしました。サクラちゃんは、わたしにとっては分身のように思える。この映画を観た方から、『勉強になった』というよりは、『感じました』というような、フィードバックをいただけるとうれしいです」と喜びの表情で語っていた。(古河優)

映画『かぞくのくに』はテアトル新宿、109シネマズ川崎ほかにて全国順次公開中

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