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故・伊藤計劃さんの小説「虐殺器官」映画化にハリウッドが興味!

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伊藤計劃さんの小説「虐殺器官」表紙(ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃さんの小説「虐殺器官」表紙(ハヤカワ文庫JA)

 故・伊藤計劃さんのSF小説「虐殺器官」の映画化にハリウッドが興味を示していることが明らかになった。日本の出版元である早川書房の担当者が明かした。

 2007年に発表された伊藤計劃さんの小説「虐殺器官」は、テロが激化した世界を舞台にしたSF小説。主人公の米軍大尉クラヴィス・シェパードが、急増する内戦や大規模虐殺の陰にいる男ジョン・ポールの謎に迫るさまを描いている。

 デビュー作である同作は「SFが読みたい!」で1位になるなど、大きな話題に。だが、伊藤さんは長編第2作「ハーモニー」を発表した後、2009年にがんのため死去した。「ハーモニー」は日本SF大賞、ならびに星雲賞を死後受賞したことに加え、2010年に英訳されるとフィリップ・K・ディック記念賞の特別賞を受賞した。

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 早川書房の担当者によると、「虐殺器官」のハリウッド映画化についてはまだ具体的な話は出ておらず、現在は売り込みの最中とのこと。だが、すでにいくつかの会社が興味を持っているとのことで、近い将来、ハリウッド映画のエンドロールに「Project Itoh」と記される日が来るかもしれない。

 同社のSF小説では小川一水の「時砂の王」、冲方丁の「マルドゥック・スクランブル」のハリウッド映画化が進行中であることが先日に明らかになったばかり。映画化が実現するかどうかはともかくとして、伊藤さんの作品を含む日本SFにハリウッドが興味を持ったということ、そして、こうした形でその作品群が再び脚光を浴びることを喜ぶファンは多いはずだ。(編集部・福田麗)

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