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トム・ハンクスに聞く!ジュリア・ロバーツと共演した新作『幸せの教室』とは?

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トム・ハンクス
トム・ハンクス

 映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『ダ・ヴィンチ・コード』など数多くの話題作に出演してきたハリウッドスター、トム・ハンクスが新作『幸せの教室』について語った。

映画『幸せの教室』場面写真

 同作は、長年にわたって働いていたスーパーから大学を出ていないことを理由にリストラされたラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、隣人の勧めで近くの大学に通うことを決意をする。ところが、彼が学び始めた授業の教師メルセデスジュリア・ロバーツ)は、仕事への情熱を失いかけていたのだった。しかし、彼女もラリーと出会ったことで、徐々に自分の生き方を見つめ直していくというドラマ作品。トム・ハンクスは主演だけでなく、脚本/監督も務めている。

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 今作で脚本も手掛けるトム・ハンクスは、この映画を製作するうえで、何にインスパイアされて制作に至ったのか、という質問に「この映画のテーマは、アメリカでの自己確立と自己改革という概念にあるんだ。これまでの映画の中では、家を所有することや家族を養うことがアメリカンドリームとして描かれていたが、僕はアメリカンドリームは、自分自身が変わりたいと思ったり、変わらなければならないと思ったりとする我々自身の改革にあると思うんだ」と製作理由を明かした。

 アメリカの経済状況が背景にあることについて「ラリーは高校を出た後に海軍に入り、それからスーパーで長年働いていたにもかかわらず、仕事を失うことになる。海軍を経験したことと長年働いた職を失うということが対照的で面白いと思ったんだ。そして職を失った後、彼は何もすることができなかった。だから、大学に行くしか仕方なくなってしまうんだ。経済が破綻し始め、彼自身の信用も失われ、すべてがラリーにとってパーソナル(個人的なこと)になっていくんだよ」と主人公の置かれた状況を説明した。

 映画内では、ジュリア・ロバーツとともにスクーターに乗るロマンティックなシーンがあるが、「実は、カリフォルニアのドミンケズヒルズでロケーションスカウトをしていた時に、僕とジュリアが乗っていた1990年代のヤマハのスクーターが駐車してあるのを見かけたんだ。そこで僕はそのスクーターの所有者宛てに、“僕は俳優のトム・ハンクスで、これから映画を作る予定なんだが、その映画のためにこのスクーターを買いたいから、ぜひこの番号に連絡してください”とメモを残したんだよ! これは全く冗談じゃなく、本当なんだ! すると、この所有者から電話があって、彼もまた主人公のラリーのように兵役に就いていた過去があったんだよ」と興味深いエピソードを語ってくれた。もちろん、この所有者には高額な購入費を払って、映画で使用することになったようだ。

 映画は中年の男女が新たな道を歩み始めていくという、心温まるヒューマンドラマに仕上がっている。トム・ハンクスは今年、6つの異なった時代設定のストーリーが、それぞれ複雑に関連している映画『クラウド・アトラス(原題) / Cloud Atlas』が控えている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hososoki)

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