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ベルリンのちびっ子からも「サッチャン!」の声援!今泉かおり監督作上映

第62回ベルリン国際映画祭

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ベルリンの児童から声援も飛んだ、映画『聴こえてる、ふりをしただけ』の今泉かおり監督
ベルリンの児童から声援も飛んだ、映画『聴こえてる、ふりをしただけ』の今泉かおり監督 - photo:Yukari Yamaguchi

 2月16日(現地時間)、第62回ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門で映画『聴こえてる、ふりをしただけ』が上映され、今泉かおり監督がちびっ子たちを相手に質疑応答を行った。

 年長向けの14プラスと年少向けのKプラスに分けられた児童・青少年向けのジェネレーション部門、本作が選出されたのはKプラス。会場には、にぎやかなちびっ子グループも見られた。母親を亡くしたさっちゃんが主人公の本作、上映中に繰り返される名前を覚えたことがうれしいのか「サッチャン!」と時々画面に声をかけるちびっ子も。

 看護師でもある今泉監督は、いったん仕事を止め、映画学校に通い卒業制作が評価されたことが、本作につながったといい、「今は2歳の娘が、撮影時は10か月で。ロケ場所を探すときも子ども連れで、オムツを替えたりしながらだったのが思い出されます」と製作時を振り返る。それを聞いて「今、その子は?」と心配する児童に、「日本で、おばあちゃんが見てくれています」と今泉監督が答え安心させる場面も。

 母親の死、それに続く父親の不安定な精神状態を受け止めていく、さっちゃんの心の揺れを細やかに描いた本作には、今泉監督の看護師として、そして母親としての目が生きている。(取材・文:山口ゆかり/Yukari Yamaguchi)

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