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『ベルセルク』困難を極めた映像化!4年の歳月を経て「黄金時代篇」が完成するまでのいばらの道とは

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『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』
『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』 - (C) 三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS

 三浦建太郎の人気マンガを全編映像化する“ベルセルク・サーガプロジェクト”の第1弾となる『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』の公開を前に、アニメーション制作を務めるSTUDIO4℃の社長で、本作の田中栄子プロデューサーが、映画化に至るまでの過程について語った。

映画『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』場面写真

 すでに1997年に「剣風伝奇ベルセルク」としてテレビアニメ化されている「黄金時代篇」。そのため、2008年に制作したパイロット版の段階では、別パートの映画化を企画していたという。だが幕開けを飾るのは、やはり原作ファンの間でも人気の高い「黄金時代篇」がふさわしいということで、あえて変更。本作では、テレビアニメでもOVAでもない、劇場版ならではの切り口から「黄金時代篇」を映像化している。

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 だが、「映像化することができるのかがハードルでした」と田中プロデューサーが振り返るように、公開に至るまでのおよそ4年は決して平坦な道ではなかった。原作の魅力となっている「甲冑(かっちゅう)での戦闘」「群衆シーン」「残酷な描写」などをアニメーションで表現するのは大変であり、とりわけ甲冑については綿密にリサーチ、そして同社が早くから培っていた3DCGの技術を駆使。「(本作は)今まで手掛けてきた作品でも最大規模のスケールの作品でしたね」と口調からもその労力の大きさがうかがえる。

 加えて、原作コミックで「黄金時代篇」は10巻超。当初は2時間半の長編映画1本で考えていたという構成についても、3部作にすることを決断。それらすべてを2012年中に公開するという異例の公開ペースについては「実際は1本の予定だったので、本当なら公開を2月、3月、4月にしたかったくらいです」と観客と作品にとってのベストを考えた上での判断であることを明かした。

 そうして出来上がった作品、とりわけ3Dと2Dアニメを組み合わせた映像は、まさに本作でしか味わうことのできないもの。現在は第2部・第3部を制作中だが、「黄金時代篇」が終わった後には当初の予定通り、「断罪篇」「千年帝国の鷹篇」の映像化に挑むといい、その後の展開についても「命が続く限りは」と意欲満々だった。(編集部・福田麗)

映画『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』は2月4日より全国公開
映画『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』は6月23日より全国公開
映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』は2012年公開予定

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