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北朝鮮と日本に分かれ育った、在日朝鮮人2世の兄妹描く『かぞくのくに』第62回ベルリン国際映画祭出品決定!

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ベルリンでも大きな話題を呼びそうな映画『かぞくのくに』
ベルリンでも大きな話題を呼びそうな映画『かぞくのくに』 - (C) 2011 スターサンズ

 北朝鮮と日本で別々に育ち、25年ぶりに再会する在日朝鮮人2世の兄妹を安藤サクラ井浦新(ARATA)が演じる映画『かぞくのくに』が、ドイツのベルリンで2月に開催される、第62回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に正式出品されることがわかった。

 1950年代から20数年にわたり中断をはさみながら、北朝鮮への集団移住が行われた「帰国事業」で離れ離れとなった兄ソンホ(井浦)と妹リエ(安藤)。本作は、病気治療のため25年ぶりに北朝鮮から日本を訪れたソンホと、日本で自由に育った妹の再会をきっかけに、あまりに違う環境で育ったことで露呈する価値観の違いや、それでも変わらぬ家族のきずなを描く。

 主演を務める井浦と安藤、個性的な実力派俳優の共演はもちろん、2010年に日本でも公開され、高い評価を集めた、『息もできない』で監督・主演を務めたヤン・イクチュンの出演も話題のひとつだ。メガホンを取ったのは、大阪生まれの在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督で、本作は監督の実体験がベースとなっている。ヨンヒ監督は、これまでの監督作『愛しきソナ』『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』もベルリンに出品されており、現地でも多くのファンを持つという。

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 出品に向けてヨンヒ監督は、「制作過程で悩み立ち止まったとき、いつもわたしに勇気を与えてくれるのはベルリン映画祭で出会った観客の表情や言葉だった。映画への深い愛情と東西分断の経験からくる歴史観をベースに的確なフィードバックでわたしを育ててくれる『あの場所、あの観客』。初の劇映画『かぞくのくに』は観客とわたしとの間にどんなキャッチボールを生み出すだろう」と同映画祭への愛と共に、上映への期待を語っている。新たなファンを獲得し、ベルリンで大きな話題となることを期待したい。(編集部・入倉功一)

映画『かぞくのくに』は、8月にテアトル新宿、テアトル梅田ほか全国公開

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