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これぞ和製チャップリン!? 現代日本を舞台にしたモノクロ・サイレント日本映画が劇場公開

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サイレント映画にこだわる田島監督、2作目の挑戦となる
サイレント映画にこだわる田島監督、2作目の挑戦となる - 映画『ボレロ』より

 現代の日本を舞台にした、和製モノクロ・サイレント映画『ボレロ』が2月から劇場公開される。

 本作は、バンドでの成功を夢見る男と、聴覚に障がいを持つ女性の恋愛を描く白黒無声映画。メガホンを取ったのは、これが監督2作目となる田島基博。田島監督は、デビュー作『シルエット ~Silhouetto~』も無声映画として制作、サイレントでの表現にこだわる姿勢をつらぬいている。

 主人公の半端なバンドマン・フトシを演じるのは、『クローズZERO』に出演し、映画監督としても活動する辻岡正人。田島監督は、配給会社の演技事務として『クローズZERO』の現場に参加していたことから、辻岡と意気投合したといい、今回、『シルエット ~Silhouetto~』に引き続き辻岡を主演に起用した。

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 また、そのフトシと心を通わせるヒロイン・ユキを演じるのは、『水の中の八月』「3年B組金八先生」などに出演し、本作への参加を熱望したという小嶺麗奈。さらに、「日テレジェニック2007」に選ばつされた、グラビアアイドルの小田あさ美や、お笑いタレントの斉藤清六など、ジャンルをこえた幅広いキャストが出演する。

 チャールズ・チャップリンなどの作品は別として、現在ではどうしてもメインストリームなジャンルとは言い難いサイレント映画。田島監督自身も本作に関して「2009年5月にクランクインして、公開に至るまで約3年かかりました」と語るなど、苦労している様子がうかがえる。

 しかし、先日発表されたゴールデン・グローブ賞のノミネーションで最多ノミネートとなった映画『アーティスト』は、本作同様の白黒サイレント映画。今後のアカデミー賞レースでも話題となるのは必至で、今年はサイレント映画にとって当たり年となりそう!? 現代日本を舞台にした新しい形式のサイレント映画として、本作に注目したいところだ。(編集部・入倉功一)

映画『ボレロ』は2月4日から17まで新宿K's CINEMAにてレイトショー公開

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