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『GANTZ』アメリカ人観客を直撃!「アメリカ映画より面白い!」から「吹き替えは最悪」まで賛否両論

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日本の『GANTZ』を堪能した高校生のジャスティンくんとジャーマンくん
日本の『GANTZ』を堪能した高校生のジャスティンくんとジャーマンくん

 欧米でも高い人気を誇る人気コミックを、前・後編の2部作で映像化したSFアクション超大作映画『GANTZ』のプレミアが先週アメリカで行われ、この映画を鑑賞したアメリカ人の反応について、批評家と観客にそれぞれ聞いてみた。

映画『GANTZ』写真ギャラリー

 同作は、就職が決まらない大学生の玄野(二宮和也)と、彼の幼なじみで正義感の強い加藤(松山ケンイチ)が命を落としてしまうが、目覚めてみると黒い謎の球体“GANTZ”のある部屋にいた。そこで彼らは、この“GANTZ”から、自由の身をかけて“星人”と呼ばれる異形の敵との戦いを強いられ、サバイバルに身を投じていくという話題作。

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 この『GANTZ』のテレビアニメをアメリカでずっと観ていて、漫画も読んでいたと答えた高校生のジャスティン・ギリアムくんは「観た限りでは、テレビで放映されていたアニメ版『GANTZ』よりも、オリジナルの漫画の方を中心にベースにしている気がした。それぞれのキャラクターについては、ある程度忠実に描かれているけれど、どこか急いで制作したような違和感もあった」と率直な意見を述べた。彼の友人で同じく高校生のジャーマン・ディアズくんは「この映画の方が、最近観ているアメリカの映画よりも、ずっと楽しかったよ! 実を言うと、このごろのアメリカ映画には失望してきたからね……。ただこの映画を後で、吹き替えなしの英語字幕付きで観たいと思っているんだ」と鋭い指摘をしながらも作品は気に入っているようだった。二人はアニメ作品には精通しているようで、アメリカのアニメの映画祭で日本公開よりも早く、日本のアニメ作品を鑑賞することもあると教えてくれた。

 次に、歌手GACKTのファンで、日本のアニメ作品の実写映画を逃さず観ているNYFCO(ニューヨーク・オンライン映画批評家協会)に所属するディーヴァ・ペレズさんは「もう少し、二宮と松山の関係がもたらす化学的反応を使用しても良かった気がするわ。彼らは、お互い良い演技を見せていたから。ただ、もっとジェットコースターのようなアクションの連続のはずが、メロドラマのように悪いペースの脚本と、まずまずの特殊撮影になっていると思う。それに観客は、まったく“GANTZ”が何であるかを知らされていなくて、少し物足りないとも思うかもしれないわ。それに、どこかこの映画のすべてが、第2作目に備えた作品として仕上がっている感じがしたわ」と辛口のコメントを残した。

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 そして最後に、年間数多くの日本映画を観るという、サムライ・ビート・ラジオで働く中国系アメリカ人のトニー・ヤオさんは「確か漫画での主人公二人のキャラクター設定は高校生だった。ここでは、大学生とすでに働いている設定になっているね。バイオレンスもトーンダウンして、漫画で出てきたいくつかのキャラクターが出て来なかったりもする。ただ全体的に観て、漫画に対して公平な製作を行ったと思うんだ。アクションは素晴らしかったし、“星人”もしっかりと映像で描かれていた。衣装でも“GANTZ”のスーツは、詳細で格好良かったし、武器などもリアリティがあったよ。ただ、唯一残念だったのは吹き替えだね。誰のアイデアか知らないけれど、あれではせっかく製作した日本の実写映画に失礼だよ! 日本の俳優の口元と明らかに合っていなかったときもあったからね! ただ、漫画と違って悲観的な観念やニヒリズムを少なくしたのは良いと思った。なぜなら、この漫画をまったく知らない人でも楽しめるからね。確かにいくつかの欠点はあるけれど、それは漫画の原作を実写化すれば起こることで、すごくこの映画を楽しめたし、2作目にもすごく期待しているよ!」と作品を気に入ったことを明かした。

 今のところ、アメリカでの評価は賛否半々だが、それぞれが共通して語っていたのは、吹き替えの悪さだった。確かにアメリカ人は、字幕を読むことを嫌う人種ではあるが、作品の雰囲気や緊張感を損ねてまで、英語で吹き替えする必要はあったのだろうか? 少なくとも、悪い吹き替えで観ることのない日本では、期待十分の作品と言えそうだ。(取材・文・細木信宏/ Nobuhiro Hosoki)

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