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『父親たちの星条旗』主演俳優、「僕は“イオウジマの戦い”を知らなかった」

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結構まじめです。僕……。
結構まじめです。僕……。

 『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッド監督が、映画史上初めて第2次世界大戦を日米の視点から描いた“硫黄島”2部作の第1弾『父親たちの星条旗』が本日より公開される。
星条旗を掲揚する兵士の姿を写したアメリカでもっとも有名な写真。写真のなかで星条旗を立てている兵士のうち、無事に生還した3人のその後を描いた本作で、3人の兵士の1人レイニー・ギャグノンを演じたジェシー・ブラッドフォードが本作への思いを語ってくれた。

 「一生に1度しか味わえないような、本当に貴重な体験だったよ」と、開口一番に語ったジェシー。ロス在住で、「まだまだ、スターとまでは言えないただの俳優」と話す彼にとって、クリント・イーストウッドと過ごした日々は、最高にエキサイティングな時間だった。「この作品のオーディションがロスで行われていたときは、たくさんの俳優たちがこの役をもらうために必死になっていた。誰もが、映画界のアイコン的存在であるクリントと仕事をすることを夢見ていたんだ」。一世一代のチャンスをかけたオーディションは、順調に進んでいったが、ジェシーはそのことをガールフレンド以外には誰にも話さなかったそうだ。「あの仕事受かった?って軽く聞かれたくなかったんだ。だから合格したときは、おれも興奮したけど、友だちも死ぬほどビックリしてたよ!」

 現在27歳のジェシーは、「僕たちの世代のアメリカ人は、戦争そのものの恐ろしさをよく分かっていないんだ」と話す。「僕自身、この作品に出演する前はあの有名な写真が、一体どこで撮られたのかさえ知らなかった。“イオウジマの戦い”だって、ひどい戦いが行われた場所ってことだけで、それほど知識がなかったんだ」この作品で実在したレイニーを演じる責任を背負いながら、戦争の勉強を毎日のようにしたと話すジェシーは、本作をきっかけに戦争への考えが変わったという。

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 「実際にレイニーの息子さんや、イラク戦争に行った僕の友だちにたくさん話を聞いて、とても複雑な思いになった。戦争で戦っている兵士はみんな、友だちのため、国のために戦っている。彼らのことを悪だとは思わない。責めるべき点は、違うところにあるということを、アメリカの若者にも、日本の若者にもこの映画をきっかけに考え直してもらいたい」。

 「どちらが勝った、負けたではない。この作品が描いているのは戦争の残酷さ、戦争が生み出す悲しさなんだ。戦いのシーンは30パーセントで、残りの70%は“人間を殺し、仲間を殺された”リアルな恐ろしさを知った者たちが、その後の人生でも自分の感情と戦い続ける人間を描いている」苦悩する兵士の姿を描いている点こそが、従来の戦争映画とは大きく違っている点だと話すジェシーは、「たくさんの日本の観客に観て欲しい。そして、皆さんの国の視点から描かれた『硫黄島からの手紙』もぜひ、観てください」と日本の観客にメッセージを送った。

『父親たちの星条旗』は、10月28日より丸の内プラゼールほかにて公開
『父親たちの星条旗』公式サイト wwws.warnerbros.co.jp

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