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助演男優賞にノミネートされたマットを直撃インタビュー

第78回アカデミー賞

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キャメロン・ディアスも惚れたイイ男、マット・ディロン。
キャメロン・ディアスも惚れたイイ男、マット・ディロン。 - Mark Sullivan/WireImage.com

 人種のるつぼ、アメリカで暮らす人々が抱える差別問題をリアルに描いた映画『クラッシュ』で助演男優賞にノミネートされたマット・ディロン
今回、来日は果たせなかったが、電話インタビューで授賞式を前にした今の心境を語った。

マット・ディロンは『ドラッグストア・カウボーイ』などで若者からカリスマ的人気を集めた個性派俳優。また、『チャーリーズ・エンジェル』などで大人気のキャメロン・ディアスと交際していたことでも有名。アツアツの交際は数年続いたが、破局。その後キャメロンはトップスターへとのし上がり、元カレであるマットはヒット作に恵まれない不毛な日々を送っていた。

そんな彼が再び注目を浴びたのは、公開中の映画『クラッシュ』。『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家であるポール・ハギスの初監督作でもある本作で差別主義者の白人警官という難しい役どころを熱演、見事アカデミー賞にノミネートされた。

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今の気分を聞いてみると「最高だよ! まさかアカデミー賞に自分がノミネートされるなんて想像したこともなかったからね。それにこんなこと、毎日起こるもんじゃないだろ。とにかくとてもいい気分だよ」といまだノミネートの興奮さめやらぬ様子。

サンディ・ニュートン演じる黒人女性への屈辱的なセクハラシーンが話題を呼んだ、差別主義者の警官“ライアン”という難役については、「たしかに難しい役柄だったけれど、僕がライアンというキャラクターを好きになれたのは、とても人間くさい部分を持った人物だったからだ。彼は差別主義者であると同時に十分な医療が受けられない重病の父親の介護を懸命にしている優しい一面も持っている極端な人間。社会に対するうっせきはどんどんたまっていくばかりのアメリカ社会の中で、彼も1人の犠牲者であるように思えたんだ」

と、人種や階層などで多くの差別的な問題を抱えたアメリカに暮らす人間の1人としての意見を語ってくれた。

また、作中でサンドラ・ブロックが演じたような夫にヒステリックに怒鳴り散らすアメリカ女性について、「感情的なアメリカの女性を怖いと思ったことはない?」

との質問には大笑い。過去に女性問題でキャメロン・ディアスに大目玉を食らったことを思い出したのか、「そうだね……。優しい日本の女性を探したいな」
とオスカーレースとは裏腹の弱気な姿勢を見せた。

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また、キャメロン・ディアスは『イン・ハー・シューズ』での好演が高く評価され、オスカーノミネートの声も聞かれたが、今回ノミネートはなし。元カレVS元カノの熱い授賞式は残念ながら見られないが、キャメロンに押され気味だったマットにはアカデミー賞で、ぜひとも名誉挽回の素敵な受賞シーンを見せてもらいたい。

『クラッシュ』は、シャンテシネほかにて公開中
『クラッシュ』オフィシャルサイト:crash-movie.jp

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